『 何気ない一言が、その子の “自分” になる! 』
〜 見え方がかなり変わる (10)〜
子どもへの声かけは、毎日の生活の中に溶け込んでいます。
励ましたつもりの一言や思わず出てしまった注意の言葉など、さまざまです。
👉 けれどその言葉が、
子どもの中にどれくらい長く残るかを、私たちはどれほど意識しているでしょうか?
特に発達特性のある子どもは、感情と記憶が強く結びつきやすい と言われています。

だからこそそのたった一言が、自分は “できないという思い込み” にもなり、
逆に “自分はやれる” という支えにもなります。
そこで今回は、“なぜ指導者の言葉が長く残るのか?” を整理しながら、
現場で大切にしたい言葉の渡し方 について考えていきます。
▶︎ 人は、何歳になっても学び直せます。
私は30年以上現場で指導していますが、子どもに対する見方を間違えていた時期がありました。
感情記憶が強く残りやすい

なぜ指導者の一言が子どもに長く残るのか?
主に3つの理由があります。
人の脳は、
- 楽しかったこと
- 怖かったこと
- 恥ずかしかったこと
などの、

感情が強く動いた出来事を強く記憶します。
👉 発達特性のある子は、感覚や感情の反応が強いことがあり、
- 強く叱られた
- みんなの前で注意された
といった出来事が、長く記憶に残ることがあります。
言葉をそのまま受け取る
発達特性のある子は、
- 冗談
- 比喩
- 暗黙の意味
を読み取ることが苦手な特徴を持っています。
👉 そのため、
「なんでできないの?」という言葉を、文字通りの意味で受け取ってしまいます。
するとその子の中で、

「自分は “できない子” なんだ」という理解になってしまうんです。
▶︎ もしよければ、こちらの記事も参考にしてみてください。
自己評価に影響しやすい
👉 子どもは大人の言葉で自分を理解しています。
特に、
- 先生
- 指導者 (コーチ)
- 保護者
の言葉は、大変強く影響を与えます。
発達特性のある子は、
- 失敗経験が多い
- 注意されることが多い

そのため、
そんな大人のたった一言が、”自己評価を決めてしまう” ことがあるんです。
▶︎ 関連する内容として、こちらがおすすめです。
逆に言うと
👉 怖かったこと、恥ずかしかったこと、だけが影響するわけではありません。

そのときの、そのたった一言が、その子を支えることもあるんです。
例えば、
- 「今の動き、良かったよ」
- 「君はチャレンジできる子だね」
- 「少しずつできてるよ」

こうした言葉は、子どもの中で長く残る支えになります。
▶︎ 少し視点は変わりますが、こちらの記事もヒントになります。
現場でよく起きる瞬間
多くの大人が、大人になってからも覚えているのは、
- 小学校の先生の一言
- 部活のコーチの言葉
だったりします。

あなたにも、そんな記憶があるのではないでしょうか?
では、それは、なぜだと思いますか?
👉 その理由は、体験と感情が一緒に記憶されるからなんです。
特に運動の場は、
- 体を動かす
- 仲間がいる
- 成功や失敗がはっきりする

このように、記憶に残りやすい環境が整っているんですね。
指導者が持つ大きな力

だからこそ運動指導者は、子どもの人生に長く残る言葉を渡せる存在なんですね。
👉 “安心のバトンを渡していく” という表現が、私はとても気に入っています。
子どもは、
- 安心できた経験
- 認められた経験

これらを持って、次の場所へ進んでいきます。
▶︎ この話には、もう一つ大切な視点があります。それについては、こちらの記事で触れています。
まとめ
👉 指導は、その場で終わるものではありません。

そのとき交わされた言葉は、子どもの中で何度も思い出され、
やがて自分とは何かを形作っていきます。
でも私たちはそのときに、完璧な言葉を探す必要はありません。
- その子が次の一歩を踏み出せる言葉かどうか?
- 安心して戻ってこられる言葉かどうか?
そこに目を向けることが大切なのだと確信しています。
子どもたちは、受け取った言葉を胸に、次の場所へ進んでいきます。

そのとき渡しているのが、安心のバトンなんです。
この続きは、次の記事でさらに深くお伝えします。
次回は、“なぜ発達特性のある子はルールにこだわるのか?” をお話しします。
一見すると “落ち着きがない、指示が通りにくい、自由すぎる”。
そんな印象を持たれることもある発達特性のある子どもたち。
しかし、現場で関わり続けていると、まったく逆の姿に気づくことがあります。
ここを知ることで、あなたの指導の見え方もかなり深くなります。
😊 最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
▶︎ ここまで読んでくださった方には、ぜひ次の記事も読んでいただきたいです。
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