なぜ発達特性のある子は運動が苦手なのか?指導者が知るべき5つの背景

見え方が変わる

『 指導者が知っておきたい身体と心の背景 』
〜 見え方がかなり変わる(2)〜


指導の現場に立っていると、次のように感じる子に出会うことがあります。

  • ボールがうまく捕れない
  • よく人や物にぶつかる
  • 説明を聞いても動きが止まってしまう
  • みんなと同じ動きが難しい

こうした姿を見ると、つい

  • やる気がない
  • 運動神経の問題

と思ってしまうこともあります。

👉 しかし実際には、発達特性による背景 が関係していることがあるんです。


発達特性のある子どもが 運動を苦手 とする背景には、

主に 5つの要因 があると言われています。

それは、

  • 身体のイメージ(ボディイメージ)
  • 協調運動
  • ワーキングメモリ
  • 感覚処理
  • 失敗経験

といった、身体、脳、心理 の複合的な要素です。


これらを理解すると、子どもの行動の見え方は大きく変わります。

👉 できない子 ではなく、違う難しさを抱えている子 として見えてくるからです。

実は、発達特性のある子どもには

運動が得意な子とても苦手な子 の両方が存在しています。

この差は、努力や性格 ではなく、脳の働き方の違い から生まれることが多いんです。

そこで今回は、発達特性のある子どもが なぜ運動を苦手とするのか?

その背景にある 5つの理由 をお伝えしたいと思います。

10〜15分

▶︎ この記事は、30年以上、4歳児から高齢者まで指導してきた現場経験をもとに書いています。


身体のイメージがつかみにくい

人は無意識に、

  • 自分の腕の長さ
  • 足の位置
  • 身体の動き

を感じながら動いています。

👉 これを、身体図式(ボディイメージ) と呼びます。

よっちゃん
よっちゃん

発達特性のある子の中には、この感覚が 弱い子 がいるんです。

その結果、

  • ボールをうまく捕れない
  • 距離感が分からない
  • よくぶつかる

といったことが起きるんです。


協調運動の難しさ

体の複数の動きを 同時に調整 することを、協調運動 と言います。

例えば、

  • 走りながらボールを見る
  • 手と足を別の動きで動かす
  • リズムに合わせる

こうした動きが難しい子が存在します。

👉 これは、発達性協調運動症(DCD) と呼ばれることもあります。


ワーキングメモリの負担

運動の指示には実は、かなり 多くの情報 があります。

例えば、「ボールを持って、コーンを回って、次の人にパス」

👉 この3つの指示を、頭の中で保持しながら動く 必要があります。

発達特性のある子は、
ワーキングメモリ(情報を一時的に覚える力) が弱いことがあり、

  • 説明を忘れる
  • 動きが止まる
  • 違う動きをする

ということがあるんです。


▶︎ 子どもへの見え方が大きく変わる内容です。ぜひ一度読んでみてください。


感覚処理の違い

運動には、

  • 視覚
  • 前庭感覚(バランス)
  • 固有感覚(身体の位置)

など多くの 感覚 が関係します。

発達特性のある子は、これらの情報処理が、

  • 強すぎたり
  • 弱すぎたり

することがあるんです。

例えば、

  • ブランコが怖い
  • 回ると気持ち悪い
  • 逆に、回り続ける

といった反応です。


失敗経験の積み重ね

これは 心理面 になります。

運動が苦手だと、

  • 笑われる
  • 比べられる
  • 怒られる

という経験が増えます。

すると、運動そのものを避ける ようになります。

そうすると、さらに 運動経験が減り、差が広がるんですね。


👉 指導の現場に立つあなたは、この 悪循環断ち切れる 存在なのです。

大切なのは、できる前提環境をつくる こと、です。

例えば、

  • ボールを大きくする
  • 距離を短くする
  • 回数を減らす
  • 成功率を上げる

👉 そうすることで子どもは、「できた!」という 経験を持てる んですね。


多くの運動指導者が、ある 共通の瞬間 を経験しています。

それは、この子、急に伸びた という 瞬間 です。

👉 発達特性のある子は、ある条件がそろうと 急激に伸びる ことがあるんです。


運動が苦手 に見える子どもたちの姿の には、さまざまな理由 があります。

  • 身体のイメージのつかみにくさ
  • 協調運動の難しさ
  • ワーキングメモリの負担
  • 感覚の感じ方の違い
  • これまで積み重なってきた失敗経験

こうした背景が重なると、
子どもはいつの間にか 運動が苦手な子 として見られるようになってしまいます。

👉 けれど、それは 能力の限界 ではないんです。

多くの場合、経験の積み方や環境の違い なんですね。

  • ボールを少し大きくする
  • 距離を少し短くする
  • 回数を少し減らす

👉 ほんの少し 環境が変わる だけで、子どもの 表情が変わる 瞬間があります。


そして運動の現場では、ときどき指導者が驚くような出来事が起こります。

それは、この子、急に伸びた という瞬間です。

👉 今までできなかった動きが、ある日ふと、できる ようになる。

発達特性のある子どもには、
ある条件がそろうと、成長が一気 に表れることがあります。

その瞬間に立ち会った多くの指導者は、

子どもが変わった のではなく、伸びる準備が、ずっと進んでいた のだ」

ということに気づきます。

そしてもう一つ、同時に起きている 変化 があります。

👉 それは、子どもを見る 大人(先生・コーチ)のまなざし の変化です。

もしかすると「この子、急に伸びた」という瞬間は、

👉 子どもの成長と同時に、大人の見方(視点)が変わった瞬間 なんですね。


この続きは、次の記事でさらに深くお伝えします。

次回は、“発達特性のある子が、急に伸びる瞬間” をお話しします。
これは、長く現場にいる指導者ほど「あるある」と感じる話です。

そこには、とても興味深い理由があります。


😊 最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。


▶︎ ここまで読んでくださった方には、ぜひ次の記事も読んでいただきたいです。


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