〜 運動指導の見え方がかなり変わる (3)〜
『 子どもは、ある日 “突然” 伸びるのでは無い。”それまでの経験が、ある日つながる” 』
「昨日まで出来なかったことが、ある日、急に出来るようになる」
発達特性のある子どもを指導していると、そんな瞬間に出会うことがあります。
ボールを初めてキャッチ出来た。
跳び箱を初めて跳べた。
みんなと一緒に並べた。
その瞬間、子どもの表情がぱっと変わる。
そして、そこから “急に成長が進むこと” があります。
実はこの “急な成長” には、偶然ではなく、いくつかの理由があります。
脳の発達のタイミング。
成功体験。
環境との相性。
そして、安心出来る大人の存在。
この記事では、発達特性のある子どもが “急に伸びる” と言われる理由を、現場の視点から4つのポイントで解説します。
発達特性のある子が “急に伸びる” 理由

主に、4つの要因が重なると起こりやすいと言われています。
脳の準備が整うタイミング!
子どもの発達は一直線ではなく、“階段状に伸びる” ことがよくあります。
特に、
- 運動調整
- 空間認知
- バランス感覚
などは、脳の成熟とともに、ある時期に一気につながることがあります。
それまで積み重ねていた経験が、ある日 “つながる” 瞬間です。
成功体験がスイッチになる!
発達特性のある子は、
- 叱られる
- 失敗する
- 比べられる
こうした経験が多いことがあります。
その中で一度、「出来た!」という体験があると、
- 自信
- 意欲
- 挑戦
が一気に変わることがあります。
これは心理学では、“自己効力感” と呼ばれる力です。
環境が合った瞬間!
発達特性は、“能力の問題” というより “環境との相性” で変わることが多いです。
例えば、
- 説明が短い
- 待ち時間が少ない
- 見本がある
- 個別ペース
こうした環境になると、”急に出来るようになった” ように見えることがあります。
実際には、“出来る条件が整った” ということです。
安心出来る大人の存在!
子どもは、“評価される場所” では無く “安心出来る場所” で伸びます。
- 怒られない
- 比べられない
- 失敗しても大丈夫
こうした空気の中で “挑戦する余裕” が生まれます。
“ことばの前にある空気” これは、まさにここにつながります。
『 ことばよりも、伝わる空気・場づくりの工夫 』
https://www.yocchanblog.com/daininoni/
現場でよくある瞬間
多くの運動指導者が経験するのは、
- ボールが初めてキャッチ出来た
- 跳び箱を初めて跳べた
- みんなと一緒に並べた
その瞬間、子どもの顔が “ぱっと変わる” ことです。
そこから急に伸びることがあります。
指導者が出来ること

発達特性のある子の指導で大事なのは、“伸ばす” より “芽を守る” ことです。
- 叱らない
- 比べない
- 成功を小さく作る
すると、子どもの中で準備が整ったとき “一気に花が開く” ことがあります。
子どもが伸びる日は “いつも、こちらが思っているより少し遅く、そして思っているより大きくやってきます”。

子どもは、出来るようになる日まで、静かに準備を続けているんです。
次回は、“発達特性のある子の『出来る日、出来ない日』の理由? 指導者が知るべき4つの視点” をお話しします。
“昨日は出来たのに今日は出来ない、さっきまで出来ていたのに急に崩れる”。こうした “波” には理由があります。決して気まぐれでも、わがままでもありません。


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