“待てない子”の本当の理由|発達特性のある子どもへの関わり方

生きづらさ

〜 ワーキングメモリと時間の見通し 〜


あなたの現場でも、こんなシーンがよくあると思います。

順番を待っている子どもが、

  • 列から出てしまう
  • 前の子を追い越す
  • 別のことを始める
  • 「まだ?」と何度も聞く

その様子を見ると、

  • 「もう少し待てないの?」
  • 「順番でしょう」

と声をかけたくなります。

けれども、子どもにとって 待つ という行動は、実はとても 難しい活動 なんです。

そしてその背景には、

よっちゃん
よっちゃん

結論:ワーキングメモリ 時間の見通し が関係していることがあります。

8〜11分

▶︎ この記事は、30年以上、4歳児から高齢者まで指導してきた現場経験をもとに書いています。


子どもが 順番を待つ とき、頭の中では次のようなことが 同時 に起きています。

  • 自分の順番を覚えておく
  • 今どこまで進んでいるかを見る
  • 何のために待っているかを覚えておく
  • まだ動かないように自分を抑える

つまり 待つ という行動は、

情報を保持 しながら、行動をコントロールする という作業なんです。


👉 ここで働いているのが、ワーキングメモリ です。


▶︎ もしよければ、こちらの記事も参考にしてみてください。


ワーキングメモリの容量が 小さい 場合、

待つ場面 では次のようなことが起きやすくなります。


“何を待っているか” が消える

少し時間が経つと、

順番を待っている という 目的 が、頭の中から 消えて しまうんです。

👉 すると、

  • 列を離れる
  • 別のことを始める

という行動が起きます。


自分の順番を覚えていられない

待つという行動には、

  • 自分は何番目か?
  • どこまで進んだか?

という情報を 保持 する必要があります。

👉 これが難しいと、

  • 追い越してしまう
  • 途中で前に出る

ということが起きます。


時間の長さを感じにくい

子どもはそもそも、時間の見通し を持つことが 得意 ではありません。

さらにワーキングメモリの 負担が大きい と、

あとどれくらい待つのか が、分からなくなるんです。

👉 すると不安が生まれて、

  • 「まだ?」
  • 「いつ?」

という言葉や行動になるんですね。


▶︎ 関連する内容として、こちらもおすすめです。


ここで大切なのは、行動をそのまま 評価 しないことです。

👉 その子は、待とうとしていない のではなく、
 待つための情報を 保持し続ける ことが難しい のかもしれません。


▶︎ 少し視点は変わりますが、こちらの記事もヒントになります。


順番が見えるようにする!

よっちゃん
よっちゃん

ワーキングメモリは、外に出す と楽になりますよ。

👉 例えば、

  • 番号マーカーを置く
  • 並び順カードを見せる
  • コーンで位置を区切る

待つ人数を減らす!

👉 待つ人数が多ければ多いほど、見通し は難しくなります。

  • 小グループに分ける
  • 同時に複数スタートにする

と効果があります。


“あとどれくらい” を見せる!

👉 時間が見えないと 不安が強く なります。

例えば、

  • 「あと2人」
  • 「あと1回」
  • 「次があなた」

この一言だけ で落ち着く子は多いです。


待つ時間を短くする!

👉 子どもにとって、長く待つこと自体が 大きな負担 です。

可能であれば、

  • 回転を早くする
  • 説明を短くする
  • 同時活動を増やす

と効果があります。


子どもが待てないとき、それは、

  • 我慢が足りない
  • 落ち着きがない

のではなく、時間の見通し が持てず、頭の中の 情報が消えて しまっただけなんです。

待ちなさい」と言う代わりに、「あと二人で順番だよ」と伝えてください。

その小さな違いが、

子どもにとっての 分かりやすさ になるんです。

子どもが待てないとき、

それは できない子 ではなく、私たちがまだ見通しを渡せていない子 なんですね。


😊 最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。


▶︎ もしよければ、こちらの記事も参考にしてみてください。


▶︎ ここまで読んでくださった方には、ぜひ次の記事も読んでいただきたいです。


▶︎ 広告:不登校専門個別指導ティントルでは、児童生徒・親御さん両方へ向けたサポートを行っていきます。スタッフも「教育心理カウンセラー」「不登校心理相談士」の資格を持ち、専門的な知識を備えています。


コメント

タイトルとURLをコピーしました