固まる子どもへの正しい対応?”強く言ってしまった日”に気づいた3つのこと

発達の凸凹な子どもたち

~ その一言で、子どもは止まってしまうことがある 〜
【全6回シリーズ・子どもとの関わり方】 第1期 第2回


「早くして!」と声をかけた瞬間、子どもが動かなくなった。

そんな経験はありませんか?

指導の現場では、スムーズに進めたい気持ちから、
つい強い口調になってしまうことがあります。

でも、発達特性のある子どもにとっては、
その “強さ” が大きな負担になることがあります。

今回の記事は、私自身の苦い経験をもとに、
“強い声かけのあとに気づいた大切な学び” を3つに整理しました。


現場ですぐに使える声かけや工夫も紹介していますので、
保護者の方や先生方、若い指導者(コーチ)の方へのヒントになれば幸いです。

 ✔︎ 結論:この記事で分かること 
  1. “具体的” な言葉や指示で伝えること
  2. “見通し” を示すこと
  3. “待つ” こと
11〜17分

▶︎ 今回の記事はシリーズの一部です。全体の考え方をまとめて読みたい方はこちらから👇

▶︎ この記事は、30年以上、4歳児から高齢者まで指導してきた現場経験をもとに書いています。


「早く並んで!」

授業が少し押していて、私はいつもより強い口調で声をかけました。

その瞬間、ひとりの子が、ピタッと動かなくなりました。
目を伏せ、体は固まり、表情もこわばっている。

最初は、「聞いていないのかな?」と思いました。
でも、すぐに気づいたのです。

これは、“動かない” のではなく “動けない” 状態だ と。


発達特性のある子どもは、強い声や予測できない変化に対して、

  • 驚き
  • 不安
  • 恐怖

を強く感じることがあります。

その結果起こるのが、”フリーズ反応(固まる反応)” です。
これは、”やる気がない” のではありません。

👉 身体が、危険から身を守ろうとしている自然な反応です


よっちゃん
よっちゃん

この経験から、私の指導の軸が大きく変わりました。


「早く!」は伝わらない

「早くして」
「ちゃんとして」

これらは一見便利ですが、何をすればいいのかが分からない言葉 です。

そこで、こう変えました。


NG → OKの言い換え

❌ 「早くして!」
⭕️ 「あと10秒で並ぼう」

❌ 「ちゃんとして!」
⭕️ 「イスに座ろう」

❌ 「言うこと聞いて!」
⭕️ 「今は先生を見る」


切り替えが苦手な子への声かけ(重要!)

❌ 「もうやめなさい!」
⭕️ 「あと1回で終わり」
⭕️ 「タイマーが鳴ったら終わり」


こだわりが強い子への対応

❌ 「ダメ!」
⭕️ 「今日はここまで」+「明日やろう」


褒め方のコツ(具体的に!)

❌ 抽象的「すごいね!」「えらいね!」
⭕️ 具体的「待てたね!」「一人でできたね!」「最後までやったね!」

行動をそのまま言葉にしてください。


言葉より “見える合図” が伝わる!

👉 子どもは、言葉だけではなく “視覚的な情報で安心する” ことが多いです。


すぐ使える工夫

  • 手を叩いたら移動
  • 笛が鳴ったら集合
  • 順番をホワイトボードに書く

見通しの提示

  • 今:ウォーミングアップ
  • 次:ランニング
  • その後:ボール投げ

成功体験の見える化

  • シール
  • チェック表

「できた!」が目に見えると、自信につながります。


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“待つこと” は高度な指導技術!

以前の私は、

「早く動かさなきゃ」
「迷惑をかけてしまう」

と焦っていました。

でも今は違います。

👉 待つこと=何もしないこと、ではありません。


圧を下げる関わり方!(具体例)

  • 口を閉じる
  • 視線を下げる
  • 一歩下がる

これだけで、子どもは “安心” します。


立ち位置の工夫!(具体例)

  • 正面に立たない
  • 斜め後ろに立つ

“見守られている感覚” をつくります。


待つ時間のコツ!

  • 心の中で「30秒」
  • タイマーを使う

無限に待つ必要はありません。


待てないときの対処!

  • 「一緒にやろう」と声をかける
  • 環境を変える(場所を移動する)

❌ 「早くさせなきゃ…」
⭕️ 「今は学習中」

❌ 「迷惑をかけている…」
⭕️ 「この時間も指導」

👉 この視点の変化が子どもや、指導者や、保護者自身も守ってくれます。


私は、深呼吸をしてから近づきました。

「さっき、大きい声出しちゃったね」
「びっくりしたよね」
「大丈夫だよ」

その子は、小さくうなずきました。
その瞬間、私は確信しました。

よっちゃん
よっちゃん

やり直すことはできる、のだと。


「早く並んで!」

あの日の一言は、今でも忘れられません。
でも、あの経験があったからこそ、私は気づくことができました。


👉 その子が安心して動ける環境をつくることが、何よりの “運動指導” なのだと

焦らず、比べず、待ちながら。

これからも、子どもたち一人ひとりのペースに寄り添っていきたいと思います。


  1. ✔︎ “具体的” な言葉や指示で伝えること
  2. ✔︎ “見通し” を示すこと
  3. ✔︎ “待つ” こと

この3つだけで、子どもの動きは大きく変わります。


この続きは、次の記事でさらに深くお伝えします。

次回(第3回)は、

“行動が止まってしまう子ども” に対して、どのように “安心のサイン” を出していくか。

をお話しします。

▶︎ ここまで読んでくださった方には、ぜひ、次の記事も読んでいただきたいです。


もし今、

「うまくいかない」
「どう関わればいいかわからない」

そう感じているなら…、

それは、より良い指導に向かっている途中 です。

大丈夫です。

👉 あなたのその悩みは、きっと誰かを支える力になります。


▶︎ この記事のコラムも、ぜひ、あわせて読んでみてください。


今回の内容が、子どもとの関わり方に悩んでいる先生方や若いコーチの方、
また、保護者のみなさんにも、”ほっとする” 温かいヒントになればと思っています。


最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。


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