「早くして!」が逆効果になる理由? 子どもが動き出す声かけ3つの工夫

発達の凸凹な子どもたち

〜 その「早く!」が、子どもを止めているかもしれません 〜
【全6回シリーズ・子どもとの関わり方】 第1期 第1回


「早くして!」
「なんでできないの?」

指導の現場で、思わず強い口調になってしまった経験はありませんか?

でも最近ある出来事をきっかけに、自分の指導を大きく見直すことになりました。

それは、“自分の一言が、子どもの動きを止めてしまった瞬間” でした。

そこでこの記事では、『子どもに寄り添う指導の、3つの工夫を、お伝えします。

 ✔︎ 結論:この記事で分かること 
  1. 分かりやすい言葉で “短く伝える”
  2. 意味が伝わる合図を “見て分かるようにする”
  3. 急がせるよりも “一緒に動く”
12〜18分

▶︎ 今回の記事はシリーズの一部です。全体の考え方をまとめて読みたい方はこちらから👇

▶︎ この記事は、30年以上、4歳児から高齢者まで指導してきた現場経験をもとに書いています。


「早く並んで!」
そう言った直後でした。

一人の子どもが、ピタッと動きを止めたのです。
さっきまで動いていた体が止まり、表情がすっと消え、その場に “固まる” ように立ち尽くしました。

私は、その光景を今でも忘れることができません。


私はこれまで30年以上、運動指導の現場に立ってきました。
4歳児から高齢の方まで、数えきれないほどの人たちと関わってきました。

技術の教え方も、声のかけ方も、それなりに経験を積んできたつもりでした。
それでも、あの一言で、子どもを止めてしまったのです。

よっちゃん
よっちゃん

この経験から“子どもに合った指示の出し方” が必要ということをびました。


▶︎ 関連する内容として、こちらもおすすめです。


“動かそう” とした言葉が “止める言葉” になった

あのとき私は、

「ちゃんと並ばせなければ」
「早く進めなければ」

そんな “指導者としての責任” に引っ張られていました。

でも、子どもに届いたのは違いました。

  • 怖さ
  • 急かされる感覚

その結果、“動く” ではなく “止まる” という反応が起きたのです。


あなたにも、こんな経験はありませんか?

  • なかなか動かない子にイライラした
  • つい声が強くなってしまった
  • あとから「言いすぎた」と感じた

もし一つでも当てはまるなら、それは決して特別なことではありません。

よっちゃん
よっちゃん

現場に立つ人だったら、誰にでも起こり得ることですね。

だからこそ、この気づきはとても大切だと思うのです。


なぜ「早くして!」は、子どもを止めてしまうのか?

👉 子どもは、強い言葉を受け取ったとき、”どう動けばいいか” を考える前に、
 ”どう守るか” を感じ取ります。

  • 固まる
  • 目をそらす
  • 動けなくなる

要するに、”心がブレーキをかけている状態” なんです。


特に “発達特性のある子” に起きやすいこと

発達特性のある子どもにとって、

  • 急な指示
  • 大きな声
  • あいまいな言葉

これらは “理解の壁” になります。

たとえば、「早くして」と言われても、

  • 何を?
  • どこまで?
  • どのくらいで?

が分からないのです。

👉 分からないまま急かされると、人は動けなくなります。

よっちゃん
よっちゃん

それは、大人でも同じですね。


では、どうすればよかったのか?

あの場面に、もう一度戻れるなら。
私はこう声をかけます。

「ここに立ってみよう」
「一緒にやろうか」

たったそれだけで、結果は大きく変わっていたはずです。


よっちゃん
よっちゃん

ここからは、私が現場で変えていった具体的な工夫をお伝えします。

言葉は “短く・はっきり” !

👉 長い説明は、子どもにとっては “ノイズ” になります。
 だから私は、言葉を削りました。

❌ 伝わりにくい言葉

  • 「ちゃんとやって」
  • 「あとでね」
  • 「少し待って」

⭕ 伝わる言葉

  • 「今」
  • 「ここまで」
  • 「5分」

さらに大切なのは、

  • 指示は一つだけ
  • 否定ではなく肯定

「走らない」ではなく「歩こう」。

この変化だけで、子どもの動きは驚くほど変わります。


“見れば分かる” をつくる

👉 子どもは、”聞く” より “見る” 方が得意です。
 だから私は、目で分かる工夫を増やしました。

  • タイマーで “時間を見せる”
  • 指差しで “行動を見せる”
  • 色で “ルールを見せる”

するとどうなったか。

  • 説明が減った
  • 注意が減った
  • 子どもが自分で動き始めた

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「早く!」より「一緒に!」

👉 そして、一番大きく変わったのがここです。
 「早くして!」ではなく「一緒にやろう!」

この一言には、

  • 安心
  • 許可
  • 始めやすさ

が含まれています。


  • 「せーの、いくよ」
  • 「最初だけ一緒」
  • 「ここまで一緒」

そして大事なのは、本当に “一緒にやる” こと。
同じ動き、同じタイミングで。

それだけで、子どもは動き出します。


私は言葉を変えました。
関わり方を変えました。

すると、子どもが変わりました。


  • 止まっていた子が動き出す
  • 表情がやわらぐ
  • 自分から動こうとする

あのとき止まってしまった子のような場面も、少しずつ減っていきました。


▶︎ 少し視点は変わりますが、こちらの記事もヒントになります。


正直に言えば、
「早く並んで!」と怒ってしまったあの瞬間は、今でも少し苦い記憶です。

でも同時に、あの一言があったからこそ、私は気づけた とも思っています。


子どもは、動かないのではなく、動けないことがある。

👉 だから 必要なのは、急かすことではなく動き出せる関わり です。


もし今、同じように悩んでいる方がいたら…、大丈夫です。

👉 変えられるのは、経験の量ではなく、今日の一言です

その一言が、子どもの「できた」を引き出し、笑顔を取り戻すきっかけになります。

そしてそれはきっと、大人のあなた(指導者・保護者)自身も、大変楽にしてくれます。


  1. ✔️ 分かりやすい言葉で “短く伝える”
  2. ✔️ 意味が伝わる合図を “見て分かるようにする”
  3. ✔️ 急がせるよりも “一緒に動く”

この続きは、次の記事でさらに深くお伝えします。

次回(第2回)は、

『固まる子どもへの正しい対応? “強く言ってしまった日” に気づいた3つのこと』

具体的な声かけ例、待ち方、見通しの伝え方まで、現場ですぐに使える実践ヒントを紹介します。

▶︎ ここまで読んでくださった方には、ぜひ次の記事も読んでいただきたいです。


▶︎ 今回の記事のコラムも、ぜひ、あわせて読んでみてください。


今回の内容が、子どもとの関わり方に悩んでいる先生方や若いコーチの方、
また、保護者のみなさんにも、”ほっとする” 温かいヒントになればと思っています。


最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。


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