“できない日”は成長の途中。子どもが伸びる指導と声かけ実例

発達の凸凹な子どもたち


〜 “できない” は、止まっているのではなく “進んでいる途中” 〜
【全6回シリーズ・子どもとの関わり方】 第1期 第6回


「できない…」その一言を聞いたとき、あなたはどんな気持ちになりますか?

焦りでしょうか…? もどかしさでしょうか…?
それとも、どう声をかければいいか、分からなくなるでしょうか…。

私はこれまで30年以上、運動指導の現場に立っています。

よっちゃん
よっちゃん

たくさんの子どもたちと出会い、たくさんの “できない” に向き合ってきました。

そして正直に言うと、私は何度も、間違えてきました。
この記事では、『特に心に残っている学び』を、お伝えします。

 ✔︎ 結論:この記事を読んで分かること ↓ 
  1. “うまくいかない日” こそ、本当の学びがある
  2. 指導者も “子どもと一緒に成長” していく
  3. 結果よりも “安心して挑戦できる空間” をつくる
13〜19分

▶︎ この記事はシリーズとなっております。全体の考え方をまとめて読みたい方はこちらから👇


▶︎ 人は、何歳になっても学び直せます。
 私は30年以上現場で指導していますが、子どもに対する見方を間違えていた時期がありました。


  • 「早くして!」
  • 「さっきもやったよね?」

気づけば、声が強くなっている。子どもは動かなくなる。空気が重くなる。そして、その空気をどうにもできないまま授業が終わってしまう。

そんな経験、あなたにもありませんか?
あのときの子どもの表情が、あとから何度も頭に浮かぶんです。


私は “動かすこと” ばかり考えていた

あの頃の私は、

  • どうすれば動くか
  • どうすれば言うことを聞くか
  • どうすればうまくいくか

そればかりを考えていました。でも今なら分かります。

そのときの子どもたちは、きっと楽しくなかった、と。


子どもたちが教えてくれたこと

ある日、ひとりの子が言いました。

「できない…」

そのとき、ふと立ち止まったんです。本当に “できない” のだろうか?

その子は、止まっていたわけではありませんでした。迷っていただけでした。
分からなくなっていただけでした。そして、気づいたんです。


「できない」は、止まっているんじゃない

👉 結論:「できない」は、”まだ途中” というサイン。


成長は、一直線じゃない。進んで、戻って、また進んで。
まるで、でこぼこ道を歩くように進んでいくもの。

それなのに私は、”まっすぐ進ませよう” としていたんです。


たった一言で、子どもの表情が変わった

子どもが「できない」と言ったとき、私はこう言ってみました。

「今は、ここまでできたね」
その瞬間、子どもの表情が、少しだけやわらぎました。


“戻る日” があっていい

前にできたことが、今日はできない。そんな日もあります。
でもそれは、後退ではありません。

「今日は戻りの日だね」そう伝えると、子どもは安心した顔をします。

なぜなら、”できない自分” を否定されなかったから。


▶︎ 関連する内容として、こちらがおすすめです。


どんなに良い指導でも、どんなに分かりやすい説明でも、安心できなければ、子どもは動きません。

逆に言えば、安心できる場所なら、子どもは挑戦します。


空気は、変えられる

授業中、ふと感じる違和感。「なんか、かたいな…」そんなとき、私はこう言います。
「ちょっと今、空気かたくなってきたね」それだけで、場がゆるむことがあります。

👉 完璧な進行よりも、”空気に気づけること” の方が大切だと知りました。


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私も、何度も間違えてきた

強く言ってしまった日もあります。うまくいかなかった日もあります。
でも、あるときこう言いました。

「さっきは、声が強くなってしまったね」「ごめんね」

すると子どもが言ったんです。「先生も間違えるんだね」

その一言に、救われました。
あなたも、完璧じゃなくていいんです。


変わる姿が、子どもに伝わる

  • 「先生も間違える」
  • 「でも、戻ってこれる」

この姿を見た子どもは、きっとこう思います。

👉 「じゃあ、自分も大丈夫なんだ!」


以前の私は、子どもを変えようとしていました。

でも今は違います。変えるのではなく、一緒に整えていくこと。
そう考えるようになりました。


安心は “与えるもの” じゃない

授業のはじめに、私はこう聞きます。

「今日は、どんな気持ち?」

すると、

「眠い」
「ちょっと楽しみ」
「なんかイヤ」

👉 どんな答えでもいいんです。その一言で、空気が変わるから。


子どもと一緒に “場” をつくる

  • 「2分にする?」
  • 「3分にする?」
  • 「どっちからやる?」

そうやって、一緒に決める。すると子どもは、

“やらされる側” から “参加する側” に変わります。


あの日の後悔が、すべての始まりだった

「早く並んで!」そう言ってしまった、あの日。

子どもが固まってしまった、あの瞬間。あれが、私の出発点でした。


もし今、うまくいかない授業に悩んでいるなら…。
それは、いちばん大切な時間の中にいます。

子どもは、完璧な大人からではなく、迷いながらも立ち上がる大人 から学びます。
そして気づけば、教えているはずの私たちが、いちばん教えられているのかもしれません。

👉 できない日は、ダメな日じゃありません。止まっている日でもありません。
“成長している途中の日” なんです。


  1. ✔︎ “うまくいかない日” こそ、本当の学びがある
  2. ✔︎ 指導者も “子どもと一緒に成長” していく
  3. ✔︎ 結果よりも “安心して挑戦できる空間” をつくる

この続きは、次の記事でさらに深くお伝えします。

次回は、
これまでの掲載6回分を総集編として再構成した『総集編:子どもが動けない本当の理由。
“安心” で変わる指導の6つの気づき』 シリーズまとめ記事です。


▶︎ ここまで読んでくださった方には、ぜひ次の記事も読んでいただきたいです。


この6記事は、すべてつながっています。

  1. 強く言ってしまった後悔  → 『 https://www.yocchanblog.com/daiichi/ 』
  2. 子どもが固まる理由  → 『 https://www.yocchanblog.com/daini/ 』
  3. 発達特性と環境  → 『 https://www.yocchanblog.com/daisan/ 』
  4. つながりをつくる指導  → 『 https://www.yocchanblog.com/daiyon/ 』
  5. 自己調整力を育てる関わり → 『 https://www.yocchanblog.com/daigo/ 』
  6. 出来ない日は成長の途中(この記事)

順番に読むことで、“子どもの見え方” が大きく変わりますよ。


今期の第1〜第6回記事が、子どもと関わるすべての大人の方にとって、
少しでも “安心のきっかけ” になればうれしいです。


▶︎ この記事のコラムも、ぜひ、あわせて読んでみてください。


最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。


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