子どもが自分で安心できる力とは? “できた”を育てる関わり方3選

発達の凸凹な子どもたち

〜 “安心” は、与えるものではなく、見つけられる力 〜
【全6回シリーズ・子どもとの関わり方】 第1期 第5回


こんにちは、よっちゃんです。

「どうしてできないの?」
「さっき教えたのに…」
「頑張ればできるはずなのに…」

そんなふうに思ってしまったことは、ありませんか?
本当は、責めたいわけじゃない。

ただ、
この子にできるようになってほしいだけ。


その気持ちは、
とても自然で、まっすぐなものだと思います。

私も、同じでした。


この記事では、

子どもが自分で落ち着き、
また動き出せるようになるための関わり方、

『 “できた” を育てる3つのステップ』を、具体例とともにお伝えします。

 ✔︎ この記事で分かること 
  1. 子どもが安心できる “環境、関わり方” を整える
  2. 成功をその場で言葉にすることで “自己肯定感が育つ”
  3. “失敗しても、戻れる” ことを伝える
13〜19分

▶︎ この出来事が、すべての始まりでした

▶︎ この記事は、30年以上、4歳児から高齢者まで指導してきた現場経験をもとに書いています。


私はこれまで30年以上、
運動指導の現場に立ってきました。

4歳の子どもから高齢の方まで、
たくさんの方と関わってきました。

その中で、
ずっと信じていたことがあります。

それは、“安心は、大人が与えるもの”


環境を整えて、
優しく声をかけて、
励まして。

そうすれば、子どもは安心して動けるようになる。

そう思っていました。

でも、その考えが変わった瞬間がありました。


ある日の授業中。

ひとりの男の子が、
課題がうまくいかずに、

今にも泣き出しそうになっていました。

その姿を見て、
私は一瞬迷いました。

声をかけるべきか。励ますべきか。


でも、
その日は違う言葉を選びました。

「どうしたいのかな?」

男の子は、
すぐには答えませんでした。

少し考えて、
小さな声で言いました。

「……お水、飲みたい」

私は、
「いいね、それがいいね」

とだけ伝えました。


男の子は水を飲み、
戻ってきて、

何事もなかったかのように、
また動き始めました。

その背中を見ながら、ふと感じたのです。

“ああ、この子は今、自分で戻ってきたんだな”


そのとき、初めて気づきました。

よっちゃん
よっちゃん

安心は、
与えるものではなく、
自分で見つけていくものでもある。


子どもが “自分で戻れる” 力とは何か?

子どもが不安になったとき、
崩れたとき。

そのまま終わるのか、
もう一度戻ってこられるのか。

この違いは、
とても大きいものです。


この “戻る力” は、
“自己調整(セルフレギュレーション)” と呼ばれています。

でも、難しく考える必要はありません。

シンプルに言えば、
“今の自分に気づいて、どうするかを選べる力” です


子どもが変わり始める、たった一つの関わり

それは、
「どうしたい?」と聞くこと。

すぐに教えたくなる。
すぐに助けたくなる。

その気持ちを、
ほんの少しだけ待つ。

そして問いかける。

「どうしたい?」


このたった一言で、
子どもの中に変化が起きます。

  • 考え始める
  • 自分の状態に気づく
  • 小さな選択をする

それが、
“安心のスイッチ” を自分で探す時間になります。


うまくいかないときほど、やってしまいがちなこと?

感情が高ぶっている子に対して…、

「落ち着きなさい」
「ちゃんとしなさい」
「深呼吸して」

実はこのとき、
子どもは “言葉を処理する余裕がありません”。

よっちゃん
よっちゃん

だからこそ必要なのは、
指示ではなく “選択” です。


感情があふれたときの関わり

「今どうしたい?」

  1. 一人になる
  2. ここに座る
  3. 外の空気を吸う

「指さしでもいいよ」


言葉にできなくてもいい。
選べるだけでいい。

その経験が、
少しずつ “自分で整えられる感覚” を育てていきます。


子どもが何かをやり終えたとき。
つい言ってしまう言葉があります。

「すごいね!」
「えらいね!」

もちろん悪いことではありません。

でも、それだけでは
子どもの中に “何が良かったのか” が残りません。


心に残る声かけ?

「最後までやるって決めて、やりきったんだね」
「途中でやめたくなったけど、続けるって選んだんだね」

ここで大切なのは、評価ではなく、
“事実を一緒に見ること” です。


子ども自身に “できた” を言ってもらう!

さらに大切なのは、ここです。

「今日は何ができたと思う?」

少し難しい子には、選択肢を。

  1. 自分でやった
  2. 少し手伝ってもらった
  3. ほとんど手伝ってもらった

自分で言葉にした “できた” は、
大人が伝えるよりも、深く残ります。


一番伝えたいこと!

よく言われる言葉があります。
「失敗しても大丈夫!」

でも、子どもにとって本当に必要なのは、
“失敗しても、戻れる” という実感です。

よっちゃん
よっちゃん

「失敗しても大丈夫!」では、
足りないんです。


例えば、
怒ってその場を離れてしまったとき。

「なんであんなことしたの!」

ではなく、

  • 「戻ってこれたね」
  • 「今ここにいられてるね」

たったそれだけで、
経験の意味が変わります。


途中でやめてしまったとき

「最初からやり直し」ではなく、

  • 「ここまで出来たね」
  • 「続きはどこからやる?」

その一言が、
“またやってみよう” につながります。


最初から伝えておくこと

  • 「途中でやめてもいいよ」
  • 「また戻ってきても大丈夫だよ」

逃げ道があるから、人は挑戦できます。


指導者(あるいは保護者)として、本当に大切なこと!

  • 正解を教えすぎないこと
  • 選べる余地を残すこと
  • できた瞬間を見逃さないこと

そして、

子どもが “自分で気づく瞬間” を、
信じて待つこと。


私たちはつい、
何かを “与えよう” としてしまいます。

でも本当は、
子どもたちの中にはすでに “安心につながる力の芽” があります

  • 「どうしたい?」と聞かれたとき
  • 自分で選べたとき
  • 戻ってこられたとき

その一つひとつが、
“自分は大丈夫” という感覚を育てていきます。


焦らなくて大丈夫です。
すぐに変わらなくても、大丈夫です。

ある日ふと、
自分で立て直している姿に気づく瞬間が来ます。


そのとき、きっと思うはずです。
“この子、自分でできるようになってる”

それは、教えたからではなく。
支配したからでもなく。

信じて、待ったからこそ生まれた力です。


もし今、
関わり方に迷っているなら。

ほんの一度だけでいいので、
こう聞いてみてください。

「どうしたい?」

そこから、
すべてが少しずつ変わり始めます。


  1. 子どもが安心出来る “環境・関わり方” を整える
  2. 成功をその場で言葉にすることで “自己肯定感” が育つ
  3. “失敗しても、戻れる” ことを伝える

▶︎ この記事のコラムも、
 ぜひ、あわせて読んでみてください。


この続きは、次の記事でさらに深くお伝えします。

次回は、

これまでの掲載5回分をひとつの流れとして再構成した、
“特別版(シリーズまとめ)記事” で振り返ります。

▶︎ ここまで読んでくださった方には、
 ぜひ次の記事も読んでいただきたいです。


今回の内容が、
子どもとの関わり方に悩んでいる

若い(経験の浅い)コーチや先生方、
保護者のみなさんにも、

“ほっとする” 温かいヒントになればと思っています。


最後まで読んでいただいて、
ありがとうございました。


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