子どもが自分で安心できる力とは? “できた”を育てる関わり方3選

発達の凸凹な子どもたち

〜 “安心” は、与えられるものではなく、自分で見つけられる 〜
【全6回シリーズ・子どもとの関わり方】 第1期 第5回


  • 「どうしてできないの?」
  • 「さっき教えたのに…」
  • 「頑張ればできるはずなのに…」

そんなふうに思ってしまったことは、ありませんか?

本当は、責めたいわけじゃない。ただ、この子にできるようになってほしい だけ。
その気持ちは、とても自然で、まっすぐなものだと思います。

私も、同じでした。

今回の記事では、子どもが自分で落ち着き、また動き出せるようになるための関わり方、
『 “できた” を育てる3つのステップ』を、具体例とともにお伝えします。

 ✔︎ 結論:この記事を読んで分かること ↓ 
  1. 子どもが安心できる “環境、関わり方” を整える
  2. 成功をその場で言葉にすることで “自己肯定感が育つ”
  3. “失敗しても、戻れる” ことを伝える
14〜22分

▶︎ 今回の記事はシリーズの一部です。全体の考え方をまとめて読みたい方はこちらから👇


▶︎ 人は、何歳になっても学び直せます。
 私は30年以上現場で指導していますが、子どもに対する見方を間違えていた時期がありました。


私はこれまで30年以上、運動指導の現場に立ってきました。
4歳の子どもから高齢の方まで、たくさんの方と関わってきました。

その中で、ずっと信じていたことがあります。それは、“安心は、大人が与えるもの”。
環境を整えて、優しく声をかけて、励まして。

そうすれば、子どもは安心して動けるようになる。そう思っていました。
でも、その考えが変わった瞬間がありました。


ある日の授業中。
ひとりの男の子が、課題がうまくいかずに、今にも泣き出しそうになっていました。

その姿を見て、私は声をかけるべきか、励ますべきか、一瞬迷いました。
でも、その日は、今までとは違う言葉掛けを選びました。

「どうしたいのかな?」
男の子は、すぐには答えませんでした。少し考えて、小さな声で言いました。

「……お水が、飲みたい」
私は、「いいね、それがいいね」とだけ伝えました。

男の子は水を飲み、戻ってきて、何事もなかったかのように、また動き始めました。
その背中を見ながら、ふと感じたのです。

“ああ、この子は今、自分で戻ってきたんだな”。

よっちゃん
よっちゃん

そのとき、初めて気づきました。
安心は、与えるものではなく、”自分で見つけていくもの”、だと。


子どもが “自分で戻れる力” とは何か

子どもが不安になったとき、崩れたとき。そのまま終わるのか、もう一度戻ってこられるのか。
この違いは、とても大きいものです。

👉 この “戻る力” は、”自己調整” と呼ばれています。

でも、難しく考える必要はありません。

👉 シンプルに言えば、”今の自分に気づいて、どうするかを選べる力” のこと。


子どもが変わり始める、たった一つの関わり

👉 結論:それは、「どうしたい?」と聞くこと。


  • すぐに教えたくなる
  • すぐに助けたくなる

その気持ちを、ほんの少しだけ抑えてください。そして問いかけます。

  • 「どうしたいの?」

このたった一言で、子どもの中に変化が起きます。

  • 考え始める
  • 自分の状態に気づく
  • 小さな選択をする

👉 それが、安心のスイッチを自分で探す時間になります。


うまくいかないときほど、やってしまいがちなこと?

感情が高ぶっている子に対して…、

  • 「落ち着きなさい」
  • 「ちゃんとしなさい」
  • 「深呼吸して」

実はこのとき、子どもは言葉を処理する余裕がありません。
だからこそ必要なのは、指示ではなく “選択” なんです。


感情があふれたときの関わり

「今どうしたい?」

  1. 一人になる
  2. ここに座る
  3. 外の空気を吸う
  4. 「指さしでもいいよ」

言葉にできなくてもいいんです。選べるだけでいいんです。
その経験が、少しずつ “自分で整えられる感覚” を育てていきます。


子どもが何かをやり終えたときに、つい言ってしまう言葉があります。

  • 「すごいね!」
  • 「えらいね!」

👉 もちろん悪いことではありません。

でも、それだけでは、子どもの中に “何が良かったのか” が残らないんです。


心に残る声かけ

  • 「最後までやるって決めて、やりきったんだね」
  • 「途中でやめたくなったけど、続けるって選んだんだね」

ここで大切なのは、評価ではなく、事実を一緒に見ることなんです。


子ども自身に “できた” を言ってもらう!

👉 さらに大切なのは、ここです。

  • 「今日は何ができたと思う?」

この質問が少し難しい子には、選択肢を与えてください。

  1. 「自分でやった」
  2. 「少し手伝ってもらった」
  3. 「ほとんど手伝ってもらった」

👉 自分で言葉にした “できた” は、大人が伝えるよりも、深く残ります。


一番伝えたいこと!

  • 「失敗しても大丈夫!」

あなたも子どもの頃、一度は言われたことがある言葉ではないですか?

でも、子どもにとって本当に必要なのは、失敗しても、戻れるという実感です。
「失敗しても大丈夫」では、足りないんです。


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例えば、怒ってその場を離れてしまったとき。

👉 「なんであんなことしたの!」ではなく、

  • 「戻ってこれたね」
  • 「今ここにいるね」

たったそれだけで、経験の意味が変わります。


途中でやめてしまったとき

👉 「最初からやり直し」ではなく、

  • 「ここまで出来たね」
  • 「続きはどこからやる?」

その一言が、またやってみようにつながります。


最初から伝えておくこと

  • 「途中でやめてもいいよ」
  • 「また戻ってきても大丈夫だよ」

👉 逃げ道があるから、人は挑戦できるんです。


大人 (指導者・保護者) として、本当に大切なこと!

👉 結論:子どもが “自分で気づく瞬間” を、信じて待つこと。


  • 正解を教えすぎないこと
  • 選べる余地を残すこと

そして、できた瞬間を見逃さないこと!


私たちはつい、何かを与えよう としてしまいます。でも本当は、

👉 子どもたちの中にはすでに、安心につながる力の芽があります。

  • 「どうしたい?」と聞かれたとき
  • 自分で選べたとき
  • 戻ってこられたとき

その一つひとつが、自分は大丈夫という感覚を育てていきます。


焦らなくて大丈夫です。すぐに変わらなくても、大丈夫です。
ある日ふと、自分で立て直している姿に気づく瞬間が来ます。

👉 そのとき、きっと思うはずです。この子、自分でできるようになってる。

それは、教えたからではなく、支配したからでもなく。
信じて、待ったからこそ生まれた力です。


もし今、関わり方に迷っているなら。ほんの一度だけでいいので、こう聞いてみてください。

👉 「どうしたい?」

そこから、すべてが少しずつ変わり始めます。


  1. ✔︎ 子どもが安心できる “環境・関わり方” を整える
  2. ✔︎ 成功をその場で言葉にすることで “自己肯定感” が育つ
  3. ✔︎ “失敗しても、戻れる” ことを伝える

この続きは、次の記事でさらに深くお伝えします。

次回は、
これまでの掲載5回分をひとつの流れとして再構成した、“特別版(シリーズまとめ)記事” で振り返ります。


▶︎ ここまで読んでくださった方には、ぜひ次の記事も読んでいただきたいです。


▶︎ 今回の記事のコラムも、ぜひ、あわせて読んでみてください。

今回の内容が、子どもとの関わり方に悩んでいる先生方や若いコーチの方、
また、保護者のみなさんにも、”ほっとする” 温かいヒントになればと思っています。


最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。


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