『 子どもは、受け止められた分だけ強くなる! 』
〜 見え方がかなり変わる (12)〜
試合に負けた瞬間、泣き出したり、怒ったり、動けなくなってしまう子がいます。
「勝ち負けだから仕方ない…」
そう思いながらも、“どう関わればいいのか悩む” 場面は少なくありません。
実は、こうした子どもの姿の背景には、
ADHDの特性である “感情の調整の難しさ” が関係していることがあるんです。
👉 それは、”わがまま” でも “甘え” でもなく、気持ちをうまく止められない状態なんです。
そこで今回は、運動指導の現場で実際に起こる場面をもとに、
- なぜ負けると崩れるのか?
- どのように関わればよいのか?
- 現場ですぐ使える具体的な対応は?
を分かりやすくお話ししていきます。
▶︎ 人は、何歳になっても学び直せます。
私は30年以上現場で指導していますが、子どもに対する見方を間違えていた時期がありました。

運動指導の現場で、
多くの指導者が一番悩むのが、負けたときに崩れる子です。
- 泣く
- 怒る
- 用具を投げる
- 競技をやめてしまう
こうした反応は、特にADHDの特性を持つ子に見られます。
👉 これは “わがまま” ではなく、感情調整 (感情のブレーキ) の難しさが関係しています。
まず理解しておくこと|背景
ADHDの子は、
- 勝敗に強く反応する
- 衝動的に感情が出る
- 気持ちの切り替えに時間がかかる
という傾向があります。
👉 負けた瞬間に脳の中では、”悔しい” より先に “爆発が起きる” ことがあります。

つまり、負け → 感情爆発 → 行動 という流れなんですね。
👉 なので指導のポイントは、”爆発を止める” のではなく “爆発の前後を整える” こと。
試合の “前” にできること|予防

実は、この段階が一番効果があります。
勝敗の意味を先に伝える
👉 例えば、「今日は勝ち負けもあるけど、挑戦する姿勢を見る試合だよ…」
と、その子に伝えておく。

勝敗だけに意識が集中すると、『負け = 自分の否定』になりやすくなるからです。
別の評価軸をつくる
👉 例えば、「今日はチーム戦だから、みんなで力を合わせる試合だよ…」
と、全員に伝えておく。
- 一人一人が、毎回全力でダッシュする
- 1回のシュートより、何回もナイスパスを出す
- 大きな声出しによって、みんなを元気づける

など、”勝敗以外の成功” を用意しておくことです。
終わり方を予告する

ADHDの特徴として、終わりの瞬間の感情で崩れる子が多く存在します。
👉 例えば、試合が終わったら、
- 握手をする
- タオルで汗を拭く
- お水休憩をとる

このように、終了の流れを決めておくと安定します。
崩れ始めたときの対応

ここで一番大切なのは、長い説教をしないことです。
感情が高ぶっているときに、言葉はほとんど耳に入りません。
声かけの基本
- 短く
- 低く
- ゆっくり
例えば、
- 「悔しいね」
- 「今は休もう」
👉 まずは、感情を否定しないことが大事です。
クールダウンの仕組み

現場では、”公式のクールダウン場所をつくる” と効果があります。
👉 例えば、
- マットの端
- コーンで囲った場所

そこを、
誰でも使える “落ち着く場所” として告知しておきます。
👉 罰ではなく “整える場所” です。
▶︎ 関連する内容として、こちらもおすすめです。
回復した後の声かけ

ここで大事なのは、行動を責めないこと。
👉 例えば、
❌ 「なんで怒ったの?」
⭕ 「悔しかったね」
⭕ 「次どうする?」

“次に向かう言葉” が大切なんです。
実は大事な指導の工夫

ADHDの子は “勝敗の頻度が高すぎる競技” は、崩れやすくなります。
👉 例えば、
- 毎回勝敗がつくゲーム
- 個人対決
よりも、
- チーム協力型
- ミッション型
の方が安定します。

例えば、「何回パスが続くか挑戦!」など、が良いですね。
指導者が覚えておきたいこと
- 負けて崩れる子は、実は “本気でやっている子” なんです
- 悔しさを感じるほど、”勝ちたい気持ち” があります
- そのエネルギーを、”壊さずに育てること” が指導のポイントです
おわりに

多くの指導者が次のように言います。
「怒らなくなったら、崩れなくなった」
👉 子どもは、感情を受け止めてくれる場所によって、
少しずつ自分から整えるようになっていくんですね。
まとめ|大切な視点
👉 負けて崩れる子は “困った子” ではなく、それだけ “本気で取り組んでいる子” なんです。
その強い気持ちは、うまく育てれば “大きな力” になります。

大切なのは…、
感情を押さえつけることではなく、整える方法を一緒に育てていくことです。
そしてその第一歩は、大人が感情を受け止めることから始まります。

悔しさを安心して出せる場所で、
子どもは少しずつ、自分で気持ちを整える力を身につけていきます。
👉 運動の場は、”勝ち負けを学ぶ場所”
であると同時に、”感情と向き合う力を育てる場所” でもあるんです。
この続きは、次の記事でさらに深くお伝えします。
次回は、只今準備中です。しばらくお待ちください。
😊 最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
▶︎ ここまで読んでくださった方には、ぜひ次の記事も読んでいただきたいです。
只今準備中です。しばらくお待ちください。
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