『 子どもは、受け止められた分だけ強くなる! 』
〜 見え方がかなり変わる (7)〜
試合に負けた瞬間、泣き出したり、怒ったり、動けなくなってしまう子がいます。
「勝ち負けだから仕方ない」
そう思いながらも、どう 関わればいいのか 悩む場面は少なくありません。
実は、こうした子どもの姿の背景には、
ADHDの特性である 感情の調整の難しさ が関係していることがあるんです。
それは、わがまま でも 甘え でもなく、気持ちをうまく止められない状態 なんです。
そこで今回は、運動指導の現場で実際に起こる場面をもとに、
- なぜ負けると崩れるのか?
- どのように関わればよいのか?
- 現場ですぐ使える具体的な対応は?
を分かりやすくお話ししていきます。
▶︎ この記事は、30年以上、4歳児から高齢者まで指導してきた現場経験をもとに書いています。
運動指導の現場で、多くの指導者が一番悩むのが、

負けたときに 崩れる子 です。
- 泣く
- 怒る
- 用具を投げる
- 競技をやめてしまう
こうした反応は、特に ADHDの特性 を持つ子に見られます。
👉 これは わがまま ではなく、感情調整(感情のブレーキ)の難しさ が関係しているんです。
まず理解しておくこと|背景
ADHDの子は、
- 勝敗に強く反応する
- 衝動的に感情が出る
- 気持ちの切り替えに時間がかかる
という傾向があります。
負けた瞬間、脳の中では 悔しい より先に 爆発 が起きることがあるんです。

つまり、負け → 感情爆発 → 行動 という流れなんですね。
👉 なので指導のポイントは、爆発を止める のではなく、爆発の前後を整える ことです。
試合の “前” にできること|予防
👉 実は、この段階が一番 効果 があります。
勝敗の意味を先に伝える
例えば、
👉 「今日は勝ち負けもあるけど、挑戦する 姿勢 を 見る 試合だよ」
と、その子に伝えておく。

勝敗だけに意識が集中すると、負け = 自分の否定 になりやすくなるからです。
別の評価軸をつくる
例えば、
👉 「今日はチーム戦だから、みんなで 力 を 合わせる 試合だよ」
と、全員に伝えておく。
- 一人一人が、全力ダッシュする
- 1回のシュートより、何回もナイスパスを出す
- 声出しによって、みんなを元気づける

など、勝敗以外の成功 を用意しておくことです。
終わり方を予告する
👉 ADHDの特徴として、終わりの瞬間の 感情 で 崩れる 子が多く存在します。
例えば、試合が終わったら、
- 握手をする
- タオルで汗を拭く
- お水休憩をとる

このように 終了の流れを決めておく と安定しますよ。
崩れ始めたときの対応
👉 ここで一番 大切 なのは、長い説教 をしないことです。

感情が高ぶっているときに、言葉はほとんど耳に入りません。
声かけの基本
- 短く
- 低く
- ゆっくり
例えば、
- 「悔しいね」
- 「今は休もう」
👉 まずは、感情 を 否定 しないことが大事です。
クールダウンの仕組み
👉 現場では、公式のクールダウン場所 をつくると効果があります。
例えば、
- マットの端
- コーンで囲った場所

そこを 落ち着くスペース として 告知 しておきます。
👉 罰ではなく 整える場所 なんです。
▶︎ 関連する内容として、こちらもおすすめです。
回復した後の声かけ
👉 ここで大事なのは 行動 を 責めない ことです。
例えば、
❌ 「なんで怒ったの?」
⭕ 「悔しかったね」
⭕ 「次どうする?」

次に向かう 言葉 が大切なんですね。
実は大事な指導の工夫
👉 ADHDの子は 勝敗の頻度 が高すぎる競技は、崩れやすくなります。
例えば、
- 毎回勝敗がつくゲーム
- 個人対決
よりも、
- チーム協力型
- ミッション型
の方が安定します。

例えば、「何回パスが続くか挑戦!」など、が良いですね・
指導者が覚えておきたいこと
- 負けて崩れる子は、実は 本気でやっている子 なんです
- 悔しさを感じるほど、勝ちたい気持ち があります
- そのエネルギーを 壊さずに育てる ことが指導の ポイント です
おわりに

多くの指導者が次のように言います。
👉 「怒らなく なったら、崩れなく なった」
子どもは、感情を受け止めて くれる場所によって、少しずつ自分から 整える ようになっていくんです。
まとめ
負けて崩れる子は 困った子 ではなく、それだけ 本気 で 取り組んで いる子なんです。
その強い気持ちは、うまく育てれば 大きな力 になります。
大切なのは、感情を 押さえつける ことではなく、整える方法を一緒に 育てていく ことなんです。
そしてその第一歩は、大人 が感情を 受け止める ことから始まります。
悔しさ を 安心して 出せる場所で、子どもは少しずつ、自分で気持ちを 整える力 を身につけていきます。

運動の場は、勝ち負けを学ぶ場所 であると同時に、
感情と向き合う力を育てる場所 でもあるんですね。
この続きは、次の記事でさらに深くお伝えします。
次回は、“なぜ発達特性のある子はルールにこだわるのか?” をお話しします。
一見すると “落ち着きがない、指示が通りにくい、自由すぎる”。
そんな印象を持たれることもある発達特性のある子どもたち。
しかし、現場で関わり続けていると、まったく逆の姿に気づくことがあります。
ここを知ることで、あなたの指導の見え方もかなり深くなります。
😊 最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
▶︎ ここまで読んでくださった方には、ぜひ次の記事も読んでいただきたいです。
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