〜 子ども同士の安心と、仲間づくり支援とは? 〜
【全6回シリーズ・子どもとの関わり方】第2期 第5回
👉 結論:子ども同士の関係は “教える” より “待つこと“ で、育ちます。
子ども同士のトラブルが起きたとき、すぐに止めることは、確かに場を整えます。
しかし本当に育てたいのは、ルールを守る力 ではなく、関係をつくる力 です。
そのために必要なことは…、
- 少し待つこと
- 答えを教えないこと
- 支え合う関係をつくること
この記事では、30年以上の現場経験をもとに、
子ども同士の安心と仲間づくりを育てる関わり方を、実践と心理学の両面からお伝えします。
▶︎ 今回の記事はシリーズの一部です。全体の考え方をまとめて読みたい方はこちら👇
▶︎ この記事は、30年以上、4歳児から高齢者まで指導してきた現場経験をもとに書いています。
小さな衝突の中にある “成長の瞬間”
ある日のこと。
チームでボール遊びをしていたとき、ひとりの男の子が順番を抜かしました。
「ズルい!」
すぐに声が上がり、場の空気が張りつめました。
あなたなら、このときどうしますか?
昔の私だったら、すぐに注意していました。
「順番守ろうね」と。
でもその日は、少しだけ待ってみたんです。
すると、隣の子がぽつりとこう言いました。
「○○さん、早くボールをやりたかったんだよね?」
その男の子は小さくうなずき、
「うん…ごめんね」とつぶやきました。
その瞬間、空気がふっとやわらぎました。

そのとき私は気づきました。
👉 子どもたちは、自分たちで 関係をつくる力 を持っている、と。
▶︎ 関連する内容として、こちらの記事も参考にしてみてください。
▶︎ 同じような場面で悩みながらも見えてきたことを、こちらでも詳しく書いています。
なぜ “待つ” ことで関係が育つのか
自分で気づく力(自己調整)が育つ
👉 すぐに注意されると、子どもは “怒られない行動“ を覚えてしまいます。
でも、少し待つと…
- 自分で気づく
- 相手の気持ちを考える
- 自分の言葉で謝る
👉 つまり、内側から行動が変わる のです。
“関係の修復” を経験できる
集団には必ず衝突が起きます。
大切なのは、その後です。
- 自分たちで修復した
- 強制ではなく自然だった
👉 この経験が、関係を強く してくれるんです。
集団全体が成長する
この場面で育ったのは、当事者だけではありません。
- 怒りを表現した子
- 気持ちを代弁した子
- 空気を感じた子
👉 全員が、関係をつくる力 を学んでいるんです。
“教えない勇気” が子どもを伸ばす
つい私たちは、正解を教えたくなります。
でも、それは、
👉 考えなくてもいい環境 をつくることにもなります。

そこで、少しだけ待ちます。
すると子どもは、答え ではなく 考え方 を学ぶんですね。
▶︎ 少し視点は変わりますが、こちらの記事もヒントになります。
実際に起きた3つの変化
- ルールを子ども同士で調整した
- 仲間の特性を自然に理解した
- 自分の言葉で謝るようになった
👉 これはすべて、教えなかった から起きた変化です。
“助ける” から “支え合う” へ
優しさのつもりで やってあげること、ってありますよね?
でもそこには、無意識の上下関係 が生まれることがあります。

私はそのようなときには、こう声をかけます。
「ありがとう。でも、本人はどうしたいかな?」
すると子どもは、自分で選びます。
- 手伝ってもらう
- 自分でやる
この選択が、
- 自律性
- 自己肯定感
- 対等な関係
を、育てていくんですね。
あたたかい教室は “自然に生まれる”
最近、こんな場面が増えてきました。
- 転んだ子に「大丈夫?」と手が伸びる
- 順番が苦手な子に「一緒にやろう」と声をかける
- 失敗した子に自然と「ドンマイ」が出る
私は、ほとんど何もしていません。
👉 でも確実に言えるのは、”空気は育っている“ ということです。
▶︎ もしよければ、こちらの記事も参考にしてみてください。
あたたかさは “教えるもの” ではない
「やさしくしなさい」
と言っても、やさしさは育ちません。
でも、
- 少し待つ
- 相手を尊重する
- みんなで支え合う
これらを積み重ねると、ある日ふと、子どもたちが自然に動き始めます。
👉 これそれが、文化 なんです。
指導者・保護者にできる3つの関わり方

子ども同士の 関係を育てる ために、今日からできることはシンプルです。
- ✔︎ すぐに止める前に “少し待つ”
→ 修復の芽があるかを見る - ✔︎ 答えを言わず “問いを残す”
→ 「どうしたらいいと思う?」 - ✔︎ いい関わりを見逃さず価値づける
→ 「今のやり取り、よかったね」
おわりに|関係は “育つもの”
👉 子ども同士の関係は、大人が整えるものではありません。
- まず、待つこと
- 次に、信じること
- そして、必要なときだけ支えること
その 積み重ね の中で、子どもたちは 自分たちの力で つながり始めるんです。
「ズルい!」の中にある 気持ち。
「一緒にやろう」の 優しさ。
その一つひとつが、教室のあたたかさ になります。
だからこそ…
👉 関係は、教えるもの ではなく、育つもの なんです。
そしてその土台は、あなたの 少し待つ勇気 が、つくっているんです。
まとめ
- ✔︎ 少し待つこと
- ✔︎ 答えを教えないこと
- ✔︎ 支え合う関係をつくること

この3つを、忘れないでくださいね。
この続きは、次の記事でさらに深くお伝えします。
次回(第6回・最終回)は、
『安心を未来へ・学びを広げる、つないでいく』
子どもたちとの日々を通して得た気づきを、これからの指導者や地域にどう広げていくのか。
第2期を締めくくる “未来へのまなざし” をお届けします。
▶︎ ここまで読んでくださった方には、ぜひ次の記事も読んでいただきたいです。
▶︎ 今回の記事のコラムも、ぜひ、あわせて読んでみてください。
このブログでは、
現場での気づきや改善の工夫、子どもたちとの温かいやり取りを通して、
“寄り添う指導”寄り添う指導” のあり方や、”寄り添う関わり方” を考えていきます。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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