“説明を聞けない子”の本当の理由|発達特性のある子どもへの関わり方

生きづらさ

〜 ワーキングメモリの視点から 〜

8〜12分

運動指導の現場では、こんな状況に出会うことが多々あります。

説明をしている最中に、

  • 体を動かし始める
  • 周りを見回す
  • 友達に話しかける
  • 別の方向を向いてしまう

そして 説明が終わる と、

今、何をするんだっけ?」と聞いてきます。

そのとき私たちはつい、

  • 「ちゃんと聞いて!」
  • 「今、説明してたでしょう!」

と言いたくなります。

けれども、おそらくその子は、

よっちゃん
よっちゃん

結論: 聞いていない のではなく、聞き続けることが難しい子 なんです。

👉 その背景の一つにあるのが、ワーキングメモリ なんです。


▶︎ この記事は、30年以上、4歳児から高齢者まで指導してきた現場経験をもとに書いています。


説明を聞くという行為は、実はとても高度な 認知活動 です。

子どもは 同時進行 で、

  • 話を聞く
  • 内容を理解する
  • 順番を覚える
  • 体の動きを想像する
  • 周囲の刺激に注意を取られないようにする

という多くのことを 処理 しています。

つまり説明を聞くことは、

👉 耳で聞く だけではなく、頭の中で情報を一時的に保持し続ける作業 でもあります。

よっちゃん
よっちゃん

ここで働いているのが、ワーキングメモリ なんです。


▶︎ もしよければ、こちらの記事も参考にしてみてください。


ワーキングメモリには 容量 があります。

そしてその容量には 個人差 があります。

容量が小さい と、説明の場面では次のようなことが起こりやすくなります。


話の途中で情報が消える

👉 結論: 説明が長くなると、最初に聞いた内容が頭の中から消えてしまう。


その結果、

  • 最後の部分しか覚えていない
  • 全体の流れが分からない

ということが起こるんです。


言葉と動きを同時に処理出来ない

運動指導ではよく、

「ヨーイ、ドン!で走って、コーンを回って戻ってきて、次の人にタッチ」

のような説明があります。

しかしこの説明は、

  • 条件(ヨーイ、ドンで)
  • 行動①(走る)
  • 行動②(回る)
  • 行動③(戻る)
  • 行動④(タッチ)

という 複数の情報 を、同時に保持 する必要があります。

👉 結論: ワーキングメモリの負荷は、かなり大きくなっています。


周囲の刺激で情報が消える

運動指導の現場は 刺激が多い 環境です。

  • ボール
  • 友達の動き
  • 先生の声

👉 結論: 注意が一瞬外れるだけで、頭の中にあった説明が 消えてしまう ことがあるんです。


▶︎ もしよければ、こちらの記事も参考にしてみてください。


よっちゃん
よっちゃん

ここで大切なのは、行動の 見え方 を少し変えることです。

👉 その子は 説明を無視 しているのではなく、
 説明を頭の中に 保持し続ける ことが難しいんだな、と視点を変えることなんです。


▶︎ 関連する内容として、こちらもおすすめです。


説明は短く区切る!

👉 結論:長い説明より、短い指示を重ねる方が理解しやすい。


例えば、

  1. ここに並ぶ
  2. ヨーイ、ドンで走る
  3. コーンを回る

言葉より “見せる” !

👉 結論:動き方は、視覚情報の方が理解しやすい。

  • 指導者がデモンストレーション
  • 上手な子の見本

これだけで 理解度 が大きく変わるんです。


一度やってみる!

説明のあとで「一回やってみよう」と実践してください。

👉 実践したことで、その説明が、子どもの身体に 体験として記憶 されるからです。


説明は “動く前” にもう一度!

👉 結論:時間が空くと、ワーキングメモリの情報は消えます。

動く直前の、短い再確認 が効果的になります。


👉 子どもが説明を覚えていないとき

それは、

  • やる気がない
  • 集中していない

ということではなく、頭の中の作業スペースがいっぱいだった だけなんです。


子どもが動けないときのその理由を、態度 ではなく 認知の働き から見てください。

その 視点を持つ だけで、指導の言葉や環境 が変化していきます。

そして その変化 が、

子どもにとっての 分かりやすさ につながっていくんですね。


😊 最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。


▶︎ もしよければ、こちらの記事も参考にしてみてください。


▶︎ ここまで読んでくださった方には、ぜひ次の記事も読んでいただきたいです。


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