ワーキングメモリとは?|発達特性のある子どもへの関わり方

生きづらさ

ワーキングメモリとは、
情報を一時的に覚えながら、それを使って考えたり行動したりする脳の働きのことです。

たとえば、あなたの周りの子どもが、

  • 道具や指示を、忘れたり
  • 説明や手順通りに、動けなかったり
  • 活動の途中で、止まったり

することはありませんか?

👉 それは、子どもの理解不足ではなく “ワーキングメモリの渋滞” かも?

よっちゃん
よっちゃん

子どもが動けないときは、
聞いていないのではなく、頭の中の “作業机がいっぱい” のときがあります。

👉 ここを知ることで、あなたの子どもを見る視点もかなり深くなります。

8〜13分

▶︎ 人は、何歳になっても学び直せます。
 私は30年以上現場で指導していますが、子どもに対する見方を間違えていた時期がありました。


ワーキングメモリ (Working Memory) とは、“単なる記憶だけ” ではなく、

  • 覚えておく
  • 理解する
  • 同時に処理する

という、”覚える+考える機能” が合わさっています。

心理学では、認知心理学者の Alan Baddeley が提唱したモデルがよく知られています。
このモデルでは、ワーキングメモリは主に次の仕組みから成るとされています。


音声ループ|言葉の記憶

👉 聞いた言葉を、短時間保持する仕組み

 例えば、

  • 先生の説明を覚える
  • 指示を聞いて行動する

視空間スケッチパッド|見た情報の記憶

👉 位置・動き・形などを、覚える仕組み

 例えば、

  • ボールの軌道を見る
  • 並ぶ位置を覚える

中央実行系|司令塔

👉 情報を整理し、どこに注意を向けるかを決める働き

 例えば、

  • 話を聞きながら動く
  • 複数の情報を整理する

ワーキングメモリの容量には “個人差” があります。

👉 容量が小さいと、例えば次のようなことが起きます。

  • 指示を途中で忘れる
  • 複数の指示が処理できない
  • 話を聞きながら動作を理解できない
  • 途中で何をするのか分からなくなる

これは “やる気の問題” ではなく、”脳の処理容量の問題” なんです。

教育心理学では、認知的負荷 という考え方でも説明されています。


運動指導の現場で起きやすいこと

👉 運動指導は実は、ワーキングメモリ負荷が非常に高い活動なんです。

 活動中の子どもは、

  • 話を聞く
  • 動きを理解する
  • 体を動かす
  • 周囲を見る
  • 順番を待つ

という、”複数処理” を同時にこなしています。
そのため、次のようなことが起きます。

👉 よくある場面:

指導者 (先生):
  「並んで、そして笛が鳴ったら走って、コーンを回って戻ってきて、次の人にタッチ」

子ども:
  「え…? どこまで…? 今…?」

これは、理解していないのではなく “覚えきれない” のです。


運動指導で気を付ける具体例

① 指示は、3つ以内

❌ NG例
 「並んで、笛が鳴ったら走って、コーンを回って、戻ってきて、次の人にタッチ」

⭕️ OK例
 ①並ぶ
 ②笛で走る
 ③コーンを回る


② 見せる、を先にする

👉 言葉よりも、動きのモデル。

例えば、

  • 先生が実演する
  • 上手な子が見本を示す

視覚情報は、ワーキングメモリの負荷を下げるんです。


③ 環境にヒント、を置く

👉 ワーキングメモリは、“外に置く” と楽になります。

例えば、

  • コーンでコースを見える化する
  • 足形マークを置く
  • 色テープを貼る

④ 説明しながら、並ばせない

👉 これは非常に多いです。

❌ NG例
 並ぶ → 説明 → スタート

並んでいる間に、”ワーキングメモリが消える” んです。


⑤ 一回やってみる、を入れる

👉 言葉理解より、体験記憶です。

実は大人も同じで、

  • 初めてのダンス
  • 新しいスポーツ

を体験したときは、「え…? もう一回お願いします」になりますよね。

つまり、子どもに限った問題ではないんです。


子どもが、

  • 忘れる
  • 動けない
  • 途中で止まる

👉 それは、理解不足ではなく “ワーキングメモリの渋滞” のときがあります。

子どもが動けないときは、
聞いていないのではなく、頭の中の作業机がいっぱいなんです。


😊 最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。


▶︎ もしよければ、こちらの記事も参考にしてみてください。


▶︎ ここまで読んでくださった方には、ぜひ次の記事も読んでいただきたいです。


▶︎ 広告:不登校専門個別指導ティントルでは、児童生徒・親御さん両方へ向けたサポートを行っていきます。スタッフも「教育心理カウンセラー」「不登校心理相談士」の資格を持ち、専門的な知識を備えています。


▶︎ 広告:WEBでいつでもどこでも簡単予約。シェアリングエコノミー型の家事代行サービスです。
お客様からの依頼やスタッフ(弊社ではキャストと呼びます)とのマッチング、支払い、お客様とキャスト相互のコミュニケーションなどはすべてオンラインで完結できます。お客様の大きなメリットは、時間の削減です。


コメント

タイトルとURLをコピーしました