指導者の一言が子どもに残る理由?発達特性と “感情記憶” の関係

見え方が変わる

〜 運動指導の見え方がかなり変わる (6)〜
『 何気ない一言が、その子の “自分” になる! 』


子どもへの声かけは、毎日の中に溶け込んでいます。
“励ましたつもりの一言” や “思わず出てしまった注意の言葉” など。

けれどその言葉が、子どもの中にどれくらい長く残るかを、私たちはどれほど意識しているでしょうか?

特に発達特性のある子どもは、感情と記憶が強く結びつきやすいと言われています。
だからこそ、そのたった一言が “自分は出来ない” という思い込みにもなり、逆に “自分はやれる” という支えにもなります。

そこで今回は、“なぜ指導者の言葉が長く残るのか?” を整理しながら、現場で大切にしたい “言葉の渡し方” について考えていきます。

6〜9分

よっちゃん
よっちゃん

なぜ指導者の一言が子どもに長く残るのか?主に3つの理由があります。

人の脳は、

  • 楽しかったこと
  • 怖かったこと
  • 恥ずかしかったこと

など、“感情が強く動いた出来事” を強く記憶します。
発達特性のある子は、感覚や感情の反応が強いことがあり、

  • 強く叱られた
  • みんなの前で注意された

といった出来事が “長く記憶に残る” ことがあります。


発達特性のある子は、

  • 冗談
  • 比喩
  • 暗黙の意味

を読み取ることが苦手なことがあります。
そのため「なんで出来ないの?」という言葉を “文字通りの意味” で受け取ることがあります。

すると子どもの中で、

よっちゃん
よっちゃん

“自分は出来ない子なんだ” という理解になってしまうことがあります。


子どもは “大人の言葉で自分を理解します”。
特に、

  • 先生
  • 指導者
  • コーチ

の言葉は強く影響します。
発達特性のある子は、

  • 失敗経験が多い
  • 注意されることが多い

そのため、“一つの言葉が自己評価を決めてしまう” こともあります。


怖かったこと、恥ずかしかったこと” だけが影響するわけではありません。

その “一つの言葉が、その子を支えることもあります”。

例えば、

  • 「今の動き、良かったよ」
  • 「少しずつ出来てるね」
  • 「君はチャレンジ出来る子だね」

こうした言葉は、子どもの中で “長く残る支え” になることがあります。


多くの大人が、大人になってからも覚えているのは、

  • 小学校の先生の一言
  • 部活のコーチの言葉

だったりします。

よっちゃん
よっちゃん

なぜか? その理由は “体験と感情が一緒に記憶されるから” です。

特に運動の場は、

  • 体を動かす
  • 仲間がいる
  • 成功や失敗がはっきりする

そのため、記憶に残りやすい環境なんです。


だからこそ、運動指導者は “子どもの人生に長く残る言葉” を渡せる存在でもあります。
“安心のバトンを渡していく” という表現は、とても象徴的です。

子どもは、

  • 安心出来た経験
  • 認められた経験

を次の場所へ持っていきます。


指導は、その場で終わるものではありません。

そのとき交わされた言葉は、子どもの中で何度も思い出され、やがて “自分とは何か” を形作っていきます。
だからこそ私たちは、完璧な言葉を探す必要はありません。

ただ、その子が次の一歩を踏み出せる言葉かどうか。
安心して戻ってこられる言葉かどうか。

そこに目を向けることが大切なのだと思います。
子どもたちは、受け取った言葉を胸に、次の場所へ進んでいきます。

よっちゃん
よっちゃん

その時渡しているのは、技術だけではなく “安心のバトン” なのかもしれません。


次回は、“負けて荒れる子はどう伸ばす?ADHDの特性を踏まえた運動指導の工夫” をお話しします。
実は、我々運動指導者が一番悩むのは “負けた時に崩れる子” です。


コメント

タイトルとURLをコピーしました