第4回:みんなでつくる安心

発達の凸凹な子どもたち

〜 保護者や仲間とつながる指導 〜


こんにちは、よっちゃんです。

私は運動指導の現場に立って30年以上になります。
対象年齢は幅広く、4歳児から高齢の方までたくさんの方々に対して、運動の楽しさや体を動かす大切さを伝えています。

突然ですがあなたは授業中に、ふと、このように思ったことはないですか?

“今日も子どもたちが笑顔で活動している”
“昨日の夜遅くまで、何度も悩んだ授業内容だったけど、やっぱりこれで良かった”
保護者の方にも “教室に行って良かった” と喜んでもらえる。

さあ、どうですか?

でも、考えてみてください。
“子どもの笑顔” の正体は果たしてそれだけでしょうか?

子どもの一日の中で、私たちが接している時間には限りがあります。
保護者の方や学校の先生、他の指導者…、いろんな大人たちとの関わりもあるはずです。

私は、いろんな大人たちとの関わりがあってこそ子どもは安心して成長していくと考えています。
子どもの笑顔も、そんな周囲の大人たちが育むものだと最近感じています。

今回は私が学んだ、『大人同士のつながりの大切さ』(最重要!)4選 を、お伝えします。

この記事を読んで分かること
  1. “情報を共有” し、一貫した対応を意識する
  2. 指導者一人で抱え込まず “保護者・スタッフと連携” する
  3. 言葉以外でも “安心” は伝えられる
  4. “感謝と承認の言葉” で、子どもを支える輪を広げる

それでは、具体的な経験談をお話しします。

22〜33分

ある日のレッスンのあと、保護者の方からこんな言葉をいただきました。
「うちの子、よっちゃん先生の “OKサイン” が大好きなんです」その言葉を聞いて、胸がじんわりしました。

おそらくそのときの私は、”動けない子を安心させよう” とやっていただけ。
でも、保護者の方はそれを家庭でも話題にしてくださっていたのです。

「先生が○○してくれたの!」
「そのときうれしかった!」

そんなふうに子どもが感じてくれていたことを、保護者の方を通して初めて知りました。
その瞬間、ああ、子どもを支えるのは “チーム” なんだな、と心から思いました。


保護者と気持ちを共有する

保護者の方との会話の中で、「今日は少し緊張していたようです」「OKサインを出したら、少し動けました」といった小さな出来事を伝えるだけでも信頼が深まります。

家庭での声かけも自然に変わり、子どもが安心できる “共通の言葉” が増えていきます。


子どもにとってのプラス面!

感情を理解・言語化する力が育つ

発達障害の特性として、

  • 自分の気持ちが分かりにくい
  • 感情を言葉にするのが苦手

ということがあります。

保護者や指導者が、「それは悔しかったね」「びっくりして嫌だったんだね」と気持ちを共有・代弁することで、「ああ、この感覚はこう言えばいいんだ!」と学んでいきます。

よっちゃん
よっちゃん

それと同時に “感情認知” も育っていきます。


問題行動の背景が見える!

癇癪・無言・逃避行動などは、”困っている” または “つらい” という気持ちのサインであることが確認されています。

大人が子どもの気持ちを共有することで、

  • 何が苦手なのか
  • どこで不安になるのか?

が明確になります。そして、

よっちゃん
よっちゃん

現場の対応が “叱る行為” から “指導(支援)する関わり” へと変わります。


安心感・自己肯定感が育つ!

“分かってもらえた” という体験は、子どもにとって非常に大きな安心材料です。

  • 自分は受け入れられている
  • 気持ちを出しても大丈夫

この “感覚の積み重ね” が、“自己肯定感の土台” になるんです。


保護者にとってのプラス面!

① 孤立感・罪悪感からの軽減

発達障害の特性のある子の子育ては、

  • 周囲に理解されにくい
  • 「育て方が悪いのでは…」と責められやすい

という現実があります。
同じ立場の保護者や、子どもに直接携わっている指導者たちと気持ちを共有することで、

  • 自分だけじゃない
  • 頑張っている!

と感じられて、心の負担が大きく減ります!

少しずつでも確実に減っていくようです。


② 視点が増え、対応の幅が広がる

他の保護者や、指導者たちの経験や感情を聞くことで、

  • 別の見方
  • 新しい工夫

などに、気づくようになります。

これは、”専門書” だけでは得られない “実践的な学び” です。


親自身の感情整理になる!

“話したり” “書いたり” すると、

  • 怒り
  • 不安
  • 悲しみ

が整理されることで “感情に振り回されにくく” なります!

よっちゃん
よっちゃん

結果として、子どもへの関わり方が “穏やか” になります。


いちばん大切なこと!

気持ちや話題を共有することは “問題をなくすため” ではありません。

よっちゃん
よっちゃん

本質は、”困っても一人じゃない” と伝えるためです

それは、

  • 子どもにとっては “安心して生きる力”
  • 保護者にとっては “支え合って続ける力”

になります。


他の指導者と視点を合わせる

一緒に指導する仲間(他の先生や補助の先生)と、「こんなとき、どう声をかける?」
「苦手な場面や、落ち着くサインを教えて?」「成長を感じたポイントを共有しよう!」と話し合うことで、現場がぐっと温かくなります。

よっちゃん
よっちゃん

指導者同士が “落ち着いている” と、子どもは安心します。


“視点を合わせる” とは何か?

ここで言う “視点を合わせる” とは、意見を完全に一致させることではありません。

  • 子どもの “困りごと” をどう理解しているか
  • 何を大切に指導しているか
  • 今の目標はどこか
よっちゃん
よっちゃん

このような “土台となる見立てを共有すること” です!


子どもにとってのプラス面!

環境ごとの対応のズレが減る

家庭や園、学校・スクールなどで対応がバラバラだと、子どもは混乱します。
視点が合っていると、

  • 声かけの方向性
  • 指導の優先順位
よっちゃん
よっちゃん

これらが整って、子どもにとって “予測しやすく安心できる環境” になります。


“自分は理解されている” という感覚が育つ!

指導者ごとに評価が違うと、

  • ある指導者には叱られる
  • 別の指導者には認められる

といった不一致が起こりやすくなります。
視点が合っていると、子どもにとって安心できる環境になります。

よっちゃん
よっちゃん

どの指導者とも “同じ理解で関わってもらえる” ため “自己肯定感が安定” します!


特性が “問題化” されにくくなる!

指導者同士で理解が共有されていると、

  • 行動=わがまま
  • 失敗=努力不足
よっちゃん
よっちゃん

このような誤解が減り “特性として適切に扱われる” ようになります。


保護者・指導者にとってのプラス面!

① 無用な対立不信感を防げる

視点が合っていないと、

  • 「家ではこうなのに…」
  • 「学校は分かってくれない…」

という摩擦が生まれやすくなります。

よっちゃん
よっちゃん

共通の見立てがあることで “感情的な対立が減り” そして “建設的な話し合いができる” ようになります。


② 指導の一貫性と継続性が保たれる

担当者が変わっても、

  • なぜこの配慮をしているのか?
  • どんな成功体験を積んできたのか?

が共有されていれば、指導が途切れません。

これは子どもにとって “非常に大きな安心材料” ですね!


③ 指導者同士が学び合える

異なる専門性(保育士・教師・職業コーチ)が視点をすり合わせることで、

  • 新たな解釈
  • より適切な指導方法
よっちゃん
よっちゃん

これらが生まれて、”チーム指導の質” が向上します!


視点を合わせるための具体的なコツ!

① 行動より背景を共有する

「落ち着きがない」
⭕️ 「刺激が多いと集中が切れやすい」


② 評価語より事実ベースで話す

「やる気がない」
⭕️ 「指示が一度に3つあると動けなくなる」


③ 共通言語を持つ

  • “感覚過敏”
  • “見通し”
よっちゃん
よっちゃん

共通の言葉があることで、理解が深まります。


いちばん大切なこと!

視点を合わせることは “子どもを正すため” ではなく “迷わせないため” の指導の一環です。

  • 子どもは一貫した理解の中で安心して育つ
  • 保護者と指導者は同じ方向を向いて支え合える
よっちゃん
よっちゃん

その結果として指導は “点” から “線” へ、そして “輪” になります。


チームで “安心の文化” をつくる

「失敗しても大丈夫!」「ドンマイ!ドンマイ!」「次があるよ!」
そんな空気が広がると、子どもたちだけでなく、指導者自身も楽になります。

“安心は伝染する”。このようなことが起こります。

あなたも、実感したことがあると思います。


言葉より先に “関係性の温度” を感じ取る?

未就園児や月齢の低い子、発達障害の特性のある子、グレーゾーンといわれる子どもたちは、

  • 言語理解が弱い
  • 抽象的説明が苦手

このような一方で、

  • 表情
  • 声のトーン
  • 場の緊張感

といった非言語情報への感受性が非常に高いことが確認されています。

指導者や周りの子どもたちがチームになると、

  • 視線がぶつからない
  • 空気が張り詰めない

すると、”ここは安全だ” と判断するようです。


チームになっていると “その子を巡る世界” が一貫する?

指導者や周りの子どもたちが同じ方向を向いていると、

  • 説明の仕方
  • 声掛け
  • 困った時の対応

などが似通ってきます。するとそのような子は、

“先が読める → 予測できる → 構えなくていい” という状態になり、神経系が安まります。

よっちゃん
よっちゃん

これが “安心の空気” の、正体の一つです!


いちばん大切なこと!

指導者や周りの子どもたちがチームになることで、場に安心感が生まれます。

それは、”この世界はバラバラじゃない!” という感覚です。

その核心というのは、

  • 自分を監視する力ではなく
  • 正そうとする圧でもなく

“支え合うみんなに囲まれている!” という空気です。

よっちゃん
よっちゃん

この空気が、子どもの神経を緩めて、心を開き、成長への一歩を可能にしているんです!

保護者の努力を “評価する言葉” に変える

保護者の方々も、日々子どもの対応に悩み、努力されています。

その姿を見て、私は必ずこう伝えるようにしています。
「おうちでも工夫されているのが伝わります。素晴らしいですね!」

この一言で、保護者の方の表情がほっと緩むことがあります。
子どもを支える輪は、”感謝と承認” の言葉から広がっていくのだと実感しています。

具体例を挙げますので、あなたも実践してみてください。


努力そのものを承認する言葉 〜見えにくい頑張りに光を当てる〜

  • 「毎日、どう関わるか考え続けてこられたこと自体が、本当に大きな努力だと思います」
  • 「正解がない中で、立ち止まりながらも向き合い続けている姿勢に、心から敬意を感じます」
よっちゃん
よっちゃん

結果ではなく “続けてきた姿” を承認する言葉です。


感情を抱え続けてきたことへの感謝の言葉 〜感情労働への承認〜

  • 「不安やしんどさを抱えながらも、毎日向き合ってこられたこと。本当に大変だったと思います」
  • 「誰にも見えないところで踏ん張ってこられたこと。私たちはしっかりと受け取っています」
よっちゃん
よっちゃん

保護者の “心の消耗” に気づいていることを伝える言葉です。


子どもへの関わりを具体的に認める言葉 〜抽象ではなく “行動” を認める〜

  • 「お子さんの気持ちを言葉にしてあげている場面。とても大切な関わりだと感じました」
よっちゃん
よっちゃん

具体性があるほど “承認” は深く届きます。


短く、日常で使える一言

  • 「今日も本当にお疲れ様でした!」
  • 「それだけ考えてこられたことが、本当にすごいですね!」
  • 「正面から向き合っていらした足跡が、ここにありますよ!」
  • 「十分やってます!」

日頃から努力しているあなた自身に対しても使えますよ!


いちばん大切なこと!

保護者の方への感謝と承認の言葉は “励ますためのもの” ではありません。

よっちゃん
よっちゃん

“すでにやってきたこと” を認めるための言葉です。

その言葉の核心とは、

  • 保護者の肩の力を抜きます
  • 自己否定を和らげます
  • 再び子どもに向き合う心の余白を作ります

これらを生み出してくれるんです!

発達障害の特性のある子どもへの指導は、時に難しく、悩むことも多いです。

でも、ひとりで抱え込まずに、”保護者や仲間” と “安心を共有する” ことで、子どもたちの世界は少しずつ広がっていきます。

安心は、声のトーンの中にも、笑顔の中にも、そして人と人とのつながりの中にもあります。
私たち大人が “つながり合っている姿” こそが、子どもにとって一番の安心なのかもしれません。


次回は、子どもたちが自分自身で “安心のスイッチ” を見つけられるようになるための、”自己調整を育てる関わり方” についてお話しします。


  • “情報を共有” し、一貫した対応を意識する
  • 指導者一人で抱え込まず、保護者・スタッフと “連携する”
  • 言葉以外でも “安心” は届く
  • “感謝と承認” の言葉で、子どもを支える輪を広げる

私と同じように、指導に悩んでいる若い(経験の浅い)先生やコーチの方へ、”ほっとする” ような温かいヒントをお届けできたなら嬉しいです。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。


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