第2期 第2回記事 コラム

ひとことコラム

〜 よっちゃんの ひとことコラム 〜


『 ことばの前に、空気を整えていますか? 』

若い頃の私は、
“どう伝えるか” ばかりを考えていました。

分かりやすく説明する。
元気よく声を出す。
メリハリをつける。

でも、ある日気がつきました。

“子どもたちは、
ことばの前に、空気を感じている”。


『 入った瞬間に落ち着かない理由 』

ある日の教室。

入ってきた瞬間から、
そわそわしている子がいました。

メニューは同じ。
メンバーも同じ。

違っていたのは、
マットとコーンの位置。

大人にとっては小さな変化でも、

発達特性のある子どもにとっては
“予測していた世界が変わった” 出来事です。

そこで私は、
配置を変える前に必ず “見せる” ことにしました。

「今日はマットがここだよ」
「コースがちょっと変わるよ」

それだけで、表情がやわらぐ。

安心は、
説明よりも見て分かることから生まれると知りました。


『 準備の時間は、安心の時間 』

以前の私は、
早く始めることを優先していました。

でも今は違います。

教室に入ったら、
まず深呼吸を一緒に。

「今日も来てくれてありがとう」

この数十秒で、空気が変わります。

何も話さずマットを撫でている子もいます。

それも準備の時間。
急がせない。待つ。

若い指導者ほど、
“進めなければ” と焦ります。

でも、
整っていないまま始めると、

結局もっと時間がかかることがあります。


『 刺激を減らすという選択 』

音楽を止めてから話す。

一度に動く人数を減らす。
使わない道具は視界から外す。

これは特別な支援ではありません。
空気の整理です。

刺激が多すぎると、

子どもは “やる気がない” のではなく、
“処理しきれない” だけかもしれません。


『 空気は伝染する 』

アシスタントさんが焦っているとき、

「大丈夫、一緒にゆっくりやりましょう」
と声をかける。

それだけで、
場が静かになります。

大人が落ち着けば、
子どもも落ち着く。

子どもが安心すれば、
大人も安心する。

空気づくりは、関係づくりです。


『 指導・支援に悩む、若い(経験の浅い)先生やコーチの方へ 』

“うまく話せなくてもいい”
“技術が未熟でもいい”

まずは、
問いかけてみてください。

あなたの現場の空気は、

温かいですか?
それとも冷たいですか?

安心は、
特別な理論ではありません。

場所を整え、
刺激を減らし、待つこと。

そこから始まります。

ことばの前に、空気を整える。
それだけで、指導は変わります。


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