~ ”強く言ってしまった” 指導の苦い反省 〜
こんにちは、よっちゃんです。
私は運動指導の現場に立って30年以上になります。対象年齢は幅広く、4歳児から高齢の方までたくさんの方々に対して、運動の楽しさや体を動かす大切さを伝えています。専門は球技系で、その競技の普及活動や選手育成、技術指導、知識提供なども行なっています。
ところであなたは、レッスン中に子どもたちが思うように動かず、つい声を荒げてしまったことがありませんか?

指導の現場では誰にでも起こり得ること。あなたにも経験があると思います。
その相手が発達障害の特性のある子どもだった場合、私たちが何気なく発した一言が、その子の心を強く揺さぶってしまうことがあるので、要注意です!

未就園児や月齢の低い子・グレーゾーンといわれる子どもに対してもね!
そして今回は、『強い口調で指示した日から気づいた学び』(最重要!)3選を、お伝えします。
- 分かりやすく通りやすい “具体的” な言葉や指示を出すこと
- “見通し” や “ルール” を共有すること
- “待つ” ことで信頼関係が生まれる
それでは、具体的な経験談をお話しします。
あの日の出来事
その日は少し時間が押していました。
プログラムをスムーズに進めたくて、私は子どもたちに「早く並んで!」と声をかけました。
その瞬間、ある子がピタッと動かなくなったのです。
目を伏せ、表情もこわばっていました。
私は一瞬、”話しを聞いていないのかな?” と思いました。
けれど、すぐに、”違う、これば固まっているんだ” と気づきました。
“驚いたり” “怖くなったり” したときに、発達障害の特性のある子がとる “フリーズ反応”。
叱られたわけではなくても “強い声” に身体が反応してしまうのです。

多少の経験はありますよね。でも、これからは大丈夫ですよ!
私が学んだこと
その後、私は深呼吸をしてから、そっと近づきました。
「さっき、大きい声出しちゃったね」「びっくりしたよね」「大丈夫だよ」
そう伝えると、その子は小さくうなずきました。この経験から、私は大切なことを学びました。
「早く」はあいまいな言葉
発達障害の特性のある子どもには、
「あと10秒で並ぼう!」
「赤い線の上に立とう!」など、“具体的な指示が必要” です。
行動を促す言葉(指示)
❌ 伝わりにくい
- 「早くしなさい」
- 「ちゃんとして」
- 「言うこと聞いて」
⭕️ 短くて分かりやすい
- 「今、立つ」
- 「ここに座る」
- 「これを持つ」
- 「5分で終わり」

❌ の例は、あいまいで伝わりにくいんだと認識しよう!
切り替えが苦手な時の言葉(重要!)
❌ NG例
- 「もうやめなさい!」
- 「いつまでやってるの!」
⭕️ OK
- 「あと1回」
- 「タイマーが鳴ったら終わり」
- 「次はこれ」

⭕️ の例のように、具体的にね!
こだわりが強い時(否定はしない!)
❌ NG例
- 「それはダメ!」
- 「なんでわからないの?」
⭕️ OK
- 「今日はできない」
- 「今日はここまで」
- 「明日やる」

「ダメ!」よりも “理由+代替” が、子どもの安心につながります!
褒める時(具体的に!)
❌ 抽象的
- 「えらいね!」
- 「すごいね!」
⭕️ 具体的
- 「待てたね!」
- 「一人でできたね!」
- 「最後までやったね!」

行動をそのまま言葉にしよう!
強い口調よりも、わかりやすい合図
言葉よりも、”ジェスチャー” や “リズム” のほうが伝わりやすい場合があります。
「手を叩いたら移動」「笛が鳴ったら並ぶ」など、“見通しとルールを共有すること” が大切です。
順番・予定を伝える合図
⭕️ 絵カード(紙でもOK)
- ウォーミングアップ
- ランニング
- ボール投げ
⭕️ ホワイトボード
- 今:宿題
- 次:ゲーム

伝え終えたら、ひっくり返そう!(または外そう!)
褒める・成功を見せる合図
⭕️ シール
- 出来たら貼る
- 何ができたかは口頭で短く伝える
⭕️ チェック表
- ⬜︎ 宿題
- ⬜︎ 片付け
- ⬜︎ お風呂

ご存知のように、子どもはシール大好きですよね!
“待つ” 勇気
焦って指示を出すより、子どものペースを尊重して「準備できたら並ぼう!」と、”待つ” こと。

この、たった数秒の待機が、お互いの信頼関係を育てます!
指導者の “待つ” を行動にする具体例
⭕️ 体の使い方
- 口を閉じる
- 視線を下げる
- 一歩下がる
⭕️ 立ち位置
- 子どもの斜め後ろに立つ
- 正面に立たない(圧を下げる)

これらが、”介入しない姿勢” を子どもに見せる合図になるんです!
指導者が “待つ” 時間を短くする工夫
⭕️ 待つ時間を決める
- 心の中で「30秒」
- タイマーを自分用に使う
⭕️ 待てなかった時の逃げ道
- 「一緒にやろう」に切り替える
- 環境を変える(場所移動)

永遠に待つ必要はないので、気をつけよう!
指導者が疲れないための視点転換
❌ よくある思考
- 「早くさせなきゃ…、」
- 「周りに迷惑…、」
⭕️ 言い換え
- 「今は、学習中」
- 「この時間も、指導」

視点を転換することで、子どもは守られます!

そして、あなたも守られているんですね!
指導者へのメッセージ!
指導者の “待つ” 行為は大切です。

でも、何もしない分けではありません!
- 圧を下げる
- 自立の芽を守る
- 子どもの考える時間を確保する
待てた指導者は、子どもの “できた” を一つ増やしています。

実は、すごく高度な指導技術だと思いませんか!あなたも実践してみてくださいね!
おわりに
「早く並んで!」と強く言ってしまった出来事は、私にとって苦い反省でした。
でも、そこから気づいたのは、”指導とは相手のペースを知ること” だということ。
その子が安心して動ける環境をつくることが、何よりの “運動指導” なのだと思います!
焦らず、比べず、待ちながら…、これからも子どもたちと向き合っていきたいです。
次回は、
“行動が止まってしまう子ども” に対して、どのように “安心のサイン” を出していくかをお話しします。
まとめ
- ✅ “具体的” な言葉や指示を出こと
- ✅ “見通し” や “ルール” を共有すること
- ✅ “待つこと” で信頼関係が生まれる
私と同じように、指導に悩むコーチや先生・保護者の方々へ “ほっとする” ような、温かいヒントをお届けできたなら嬉しいです!
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。


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